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平成19年度 市政懇談会における意見・要望及び回答要旨 |
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【A.市長政策関連 11件】 |
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区分 |
意見 |
回答 |
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1 |
政策 |
高校再編で、高校数を削減すると聞いているが、市内の高校はどのようになるのか。 |
【回答者:溝口市長】
少子化に伴い、中学を卒業する生徒数もピーク時から見ると半減し、現在、市内の卒業生は500人位となっている。これは南砺市を含む砺波地域で考えるべき問題である。再編について県は、1学年を5学級から6学級を基本にしたいと考えている。1学級40人で換算すると平は35人で1学級、井波は2.3学級、福光は2.8学級、福野は5学級で、市内の高校は小規模校が多い。県は、高岡地区で2校、富山・新川・砺波地区で各1校を減らす方向であるが、県の結論はこれからである。 |
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2 |
政策 |
高校再編について、県からどのように打診されているのか。 |
【回答者:溝口市長】
県から直接の打診はない。1学年6学級程度がよいという結論が出されるようだが、南砺市としてではなく、砺波地域全体として考えるべきと思う。 |
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3 |
政策 |
平高校の再編問題については、同高校は特色ある活動を行なっており、是非、存続させてほしい。市の想いを聞かせてほしい。 |
【回答者:溝口市長】
中学校の卒業生は、県内で多いときは19,000人いたが今は10,000人と減少傾向にある。県は平成17年に県立高校将来構想策定委員会を立ち上げ検討している。この委員会では、1学級40人を基にして、1学年5学級から6学級が望ましいと言われている。これを現状に当てはめると、福野高校が5学級、平高校が0.85学級、福光高校が2.8学級、井波高校が2.3学級となる。市内の高校は小規模であるので、県から何か指摘してくるだろう。再編の際は、距離的なものや特色性を考慮すると思われる。平高校は0.85学級と小さいが、通学的にも困難であること、また、地域の皆さんの応援や熱意なども特色の一つといえるので、これらを含めて判断されると思う。 |
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4 |
政策 |
JR福野駅の対応について聞きたい。 |
【回答者:溝口市長】
JR福野駅は、趣があるからこのままのほうがよいという意見もある。JRに新駅の整備や改修を要望しても、現況は難しい(100円の収入に対し、400円の経費)。市は、北陸新幹線の動向を踏まえ、交通弱者のためにも城端線の存続に向け、引き続き働きかけて行きたい。 |
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5 |
政策 |
分庁舎方式には良い面もあれば、悪い面もあると思う。5年後、10年後のことを考えると統合庁舎を建設したほうがよいのでは。 |
【回答者:溝口市長】
全国的に新たな庁舎の位置や市の名称をめぐる問題から、合併協議が整わなかった事例をよく耳にした。分庁舎方式で不便な点もあるが、光ファイバーを網羅し、通信機能を充実させた。また、市民の足を確保するため市営バスのネットワーク化や旧町村間の道路整備も進めている。次の合併段階になれば、新庁舎を建てる必要があるかも知れないが、現時点では考えていない。 |
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6 |
政策 |
配布資料によれば、世帯数は増加し、人口は減少しているが、この現象をどう分析しているのか。資料のプロジェクトには具体的に数値化できないものが多いので、10年後の人口をバロメーターにしてはどうか。 |
【回答者:溝口市長】
世帯数が増加しているのは、核家族化が進行しているからである。人口は活力のバロメーターであるが、日本の人口が減少している中、南砺市だけ増加するのは難しい。企業誘致などにより減少を食い止めるよう努力している。
【回答者:中山市長政策室長】
10年後の人口推計は53,000人となっているが、総合計画では、56,000人を目標人口と設定している。総合計画の3つの基本施策、21のプロジェクトをもとに、みなさんの声も聞きながら市の活性化に努めたい。 |
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7 |
地縁団体 |
町内会などからの意見、要望についてきちんとした回答がない。また、情報公開不足ではないか。 |
【回答者:溝口市長】
自治振興会や区長から要望を提出するところもあれば、そうでないところもある。また、案件を絞ってくるところもあればそうでないところもあり、一律に返答するのは難しい面もあるが、前向きに努力している。なお、情報公開の体制は整えており、請求にはきちんと応えている。
【回答者:中山市長政策室長】
要望はそれぞれの地域により提出の仕方や考え方が異なっている。区長や自治振興会からの要望について効果的な回答のシステムづくりを検討していきたい。 |
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8 |
地縁団体 |
自治振興会と区長会の組織の違いがよく分からない。 |
【回答者:中山市長政策室長】
市としては、広報配布などの協力を行政推進員(区長の地区もある)制度でお願いしている。区長制度は従来からある組織で集落の代表的な意味あいがあり、自治振興会は、区長、婦人会など各団体からの代表を含め、地区をまとめて地域づくりを行う役割を果たしていただきたいと考えている。 |
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9 |
地縁団体 |
現在の自治会交付金は、区長・町内会長への報酬的な意味合いが強い。利賀地域は、宝仙学園短期大学や武蔵野市などと各種交流事業を行い努力している。一律交付ではなく、頑張っている自治会に配分を厚くする方式に変えてもらいたい。 |
【回答者:溝口市長】
利賀地域の頑張りには敬意を表しているが、公平公正の原則からいって他地域と差をつけるのは難しい。これまでたくさんの事業を行っており、不平不満もあると感じるが、自治会への補助は、これまでどおり基本的に団体への一律定額補助プラス世帯割の補助としたい。
ただし、五箇山地域の場合、今年度から林野庁の補助を受け、「山村力(やまぢから)誘発モデル事業」を実施する予定である。ハード面においても、「フォレストコミュニティ事業」などもあり、できるだけみなさんの要望に応じられるよう努力している。
他自治体との友好交流について、南砺市友好交流協会を設立し、市内各地域を平準化していく考えだが、旧利賀村時代から30年以上交流を続けている武蔵野市については別。市全体に交流が広がりつつあるので、改めて友好提携を結ぶことを9月議会で承認してもらった。
いずれにしろ、自治振興会に対する補助は公平公正を原則とし、事業で行うものに対しては、何か方策を考えていきたい。 |
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10 |
交流 |
9月1日の富山新聞に「小学生が農村漁村宿泊体験」という記事が載っていた。総務、文部科学、農林水産の3省が取り組む事業で、小学生が長期宿泊し農村漁村体験を行うというものである。教育にはこのような体験が必要だと思う。市内にはプログラムに応えられる施設もあるので、率先してこの事業に参加してほしい。 |
【回答者:溝口市長】
私もその記事を読んだが、正確な情報が流れてきていない。国で施策を考えている段階ではないか。市では林野庁の山村力誘発モデル事業で、五箇山地域再生ビジョンに取りかかっている。同様のことをやっている。長期間受け入れを行う場合、トイレが問題となる。都会の子どもは洋式トイレに慣れているため、和式が使えない。トイレが使えないために体調を崩す子どもが多い。都会の子どもを受け入れるには環境整備が必要であり、救急体制も必要。地域の振興になるのならよいことであり、注目はしている。現在も五箇山地域では短期間であるが体験学習を行っている。現在の身の丈に合わない人数を受け入れる考えはない。 |
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11 |
行政改革 |
指定管理者制度により民間委託が進められているが、どのような施設を対象としているのか。井口デイサービスセンターが指定管理対象とされると聞いた。井口デイサービスセンターは赤字経営だったと思うが、平・上平のデイサービスは指定管理にされないのは黒字だからか。井口地域はもともと施設が少ないので、なるべく町部で進めてほしい。 |
【回答者:溝口市長】
指定管理とすることは、施設の経営が赤字・黒字であるということと関係ない。民間の知恵を生かすために導入している。学校や保育園などは民営化できない。また、引き受け手があるかどうか状況をみる必要もある。井口の施設数が少ないので残す、という考えではなく、市全体として考えている。
【回答者:清都副市長】
現在150余りの施設を指定管理としている。指定管理になじむ施設となじまない施設があり、施設の性質を考えながら進めている。 |
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【B.総務関連 18件】 |
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区分 |
意見 |
回答 |
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1 |
消防防災 |
防災(地震被害)について、体の不自由な方、高齢者の避難方法はどのように講じているのか?また、地震災害訓練・講習の予定はないのか?自治会単位で開催したいので、財政支援をお願いしたい。 |
【回答者:溝口市長】
防災は一番重要な行政課題。被災地を体験することが大事だと思い、職員ボランティアを能登半島地震と新潟県中越沖地震の被災地に派遣した。しかし、現実問題として、市職員・消防職員だけで被災時に対応するのは難しい。どこに体の不自由な方や高齢者がいるかは判別しづらく、自主防災組織の助力が重要となる。ちなみに、市全域の自主防災組織率は約80%、井波地域では約92%にまで組織率が上がっており、感謝したい。いずれにしても、地域のみなさんと職員の連携が必要と感じる。なお、自主防災組織の設立には、多少の補助も行う予定。
今年9月、福野地域で個別防災訓練を実施した。昨年9月には、市全域で5,000人規模の総合防災訓練を実施している。講習・研修は大事だが、個別と総合の訓練を毎年交互に実施できればと考えている。
なお、災害時の避難場所については全地域で定められており、全戸配付した『防災のしおり』に記載してある。ただ、耐震対策をとっていない避難場所もある(井波小中学校については対策済)。保育園などは耐震化されていないところも多いので、統合して新たに建設したいと提言している。いずれにしろ、決まったところから耐震対策に手をつける予定。 |
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2 |
消防防災 |
公民館の防災拠点としての位置づけとそれに伴うハード・ソフト面の整備の現状、今後の対応について聞きたい。 |
【回答者:溝口市長】
避難場所には、昭和56年以前の建物で耐震構造でない建物も多くある。小中学校にしても耐震構造になっていないところもある。市の面積は668平方キロメートルあり、全施設が壊れることはないと考えている。避難場所等の拠点位置は地域で決めてもらい、災害の時はそこに集まってほしい。一人暮らしの老人の方などは、消防署員だけでは把握できないため、自主防災組織を作ってほしい。福野地域の自主防災組織率は48%、市全体では80%を超えている。組織化していない地域は自主防災組織を作り、一人暮らしの方や体の弱い人などを把握してほしい。食糧の備蓄については、米菓会社やJAとは話をしている。消防署が4箇所あるが半分は耐震構造となっていない。改築後、中心となる消防署に隣接して防災センターを建設し備蓄したい。 |
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3 |
消防防災 |
自主防災組織の防災訓練に対する補助が来年からなくなるが、来年も継続してほしい。 |
【回答者:溝口市長】
災害が発生しても、一人暮らしの高齢者を消防職員や市職員で把握することは難しいのが現状だが、城端地域は自主防災組織率が100%で、大変感謝している。なお、自主防災組織設立に際しては消火器や救急箱の購入など、初期装備に対して補助制度を設けている。訓練等については、自治振興会へ年間1,200万円を交付しているが、その交付金の活用を考えてしてほしい。 |
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4 |
消防防災 |
東海北陸自動車道福光インターチェンジ周辺は、市内の中心部である。周辺に公共性のある防災センターや消防署などの防災施設を整備したらどうか。 |
【回答者:溝口市長】
福光インターチェンジ周辺では、バローの拡張計画も進んでいる。配送関係企業が進出するとも聞いている。インターチェンジのプラス面が出てきている。東海北陸自動車道が全線開通すれば、平野部で最初のインターとなり、もっと活用されるはず。防災センターは市の中心消防署に隣接して建設するべきだと考える。市には4つの消防署があり、今後どうするか、議会とも相談している。方針が決まれば先行して防災センターを建設したい。食材の備蓄はJAや米菓会社の協力があるので大丈夫だと思う。薬や防災機材の備蓄を検討したい。 |
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5 |
職員 |
市外から通勤している市職員は何人いるか。 |
【回答者:溝口市長】
市外からも採用しているが、採用後は南砺市に住むということもあり、市外からの通勤者はあまりいないと思う。結婚後に市外に転出し、通勤している女性職員は数名いる。 |
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6 |
職員 |
指定管理者へ委託された施設数に比べて、職員の減った人数が少ないのではないか。 |
【回答者:溝口市長】
指定管理者制度と職員定数は関係ない。公園などは、職員がおらず、所属部が管理していた施設もあり、必ずしも施設に職員がいたわけではない。
【回答者:大家総務部長】
ゆ〜ゆうランド・花椿や体育館など、職員がいた施設から指定管理者制度により引き上げた職員数は15人。これに退職者数、新規採用者数を差し引きし、調整している。 |
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7 |
広報・広聴 |
市政懇談会の開催について、広報が足りないのではないか。 |
【回答者:溝口市長】
ケーブルテレビの番組や広報でお知らせし、住民のみなさんに気軽に参加してもらえるよう努力している。 |
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8 |
広報・広聴 |
県政バスの集合場所だが、一番近い場所で砺波市となっている。せめて城端庁舎、五箇山が集合場所となってもよいのではないか。高齢者は車を運転するのも大変であることを理解してほしい。 |
【回答者:溝口市長】
県政バスの出発地は、富山、高岡、砺波、魚津の4箇所となっている。南砺市を出発地としてどれほどの参加者が集まるか。県の事業であり答えにくいが、意見として県広報課に伝えたい。南砺市でも市政バスを実施している。過去に中止したコースもあり、市政バスへの積極的な参加をお願いしたい。 |
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9 |
財政・管財 |
8月の新聞に公共施設の使用料金の見直しの記事があった。減免申請を無くすのはなぜか。これは競技力の向上や健康増進に逆行しているのではないか。私は今のままの使用料金を希望している。 |
【回答者:溝口市長】
このことについては、議会でも議論している。私は子どもたちから新たな負担を求めることは考えていない。例えば福野体育館はスポーツクラブに運営を任せてある。クラブ員ならば子どもでも使用できる。福野町時代は減免申請を廃止し、婦人会等の団体には使用料金としてその分を補助金として増やした。現在、使用料金の見直しについては検討中である。
【回答者:大家総務部長】
合併協議会では、各町村の料金をそのまま引き継いだ。その結果、バラつきがあり最大で5倍ぐらいの格差がある。これを平準化したい。どの辺が妥当か検討中である。現在、ある会合は10割減免、ある会合は5割減免等があるが、いちいち会議の内容をチェックできない。ほとんどが減免ならば減免を廃止し、料金を下げた方が効率的であると考えている。今は、施設の光熱水費等とのバランスをどうするのか詰めている。 |
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10 |
財政・管財 |
公共施設の使用料減免の見直しが検討されているが、平準化するためなのか、経費の節減のためなのか、または、総合型スポーツクラブの運営方法も含めた見直しのためなのか。 |
【回答者:溝口市長】
施設の使用料金について、旧町村の料金体系をそのままを引き継いでいる。同じ広さの部屋を借りても使用料が4倍から5倍も差がある例もあり、一律でなく、できるだけ公平にするべきだと考えている。また、減免基準が担当者の判断に任されており統一されていないうえ、減免申請されている割合が非常に高い。現在、議会とも協議している。
【回答者:大家総務部長】
市として使用料の平準化を図りたい。合併協議会では、時間的な制約もあり各町村の料金をそのまま引き継ぐこととしたが、施設によっては、時間単位で使用料を徴収するところもあれば、午前・午後で区切っているところもある。市として統一したい。クラブ会員やスポーツ少年団から新たな負担を求めることはない。 |
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11 |
財政・管財 |
総合型スポーツクラブの会員も施設使用料を払う必要があるのか。 |
【回答者:大家総務部長】
現状どおりと考えてほしい。 |
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12 |
財政・管財 |
地域スポーツクラブを平で立上げ、会員190人で活動しており好評である。運営費の45%の150万円は、県と市から3年間の補助をもらっており、本年が最終年である。また、サークル活動も活発に行っているが、施設使用料の減免を撤廃することについて、配慮してほしい。 |
【回答者:溝口市長】
スポーツクラブの立上げは、全国でも福野が早かった。旧町部のクラブはNPO化しており、サッカーくじの補助金もある。県も設立時の3年間は補助してきた。補助については20年度予算の大きな問題として考えている。各スポーツクラブは、会費や会員数もバラバラであり、補助する場合は、予算査定のときに、どのように配慮すればいいのか大変悩む。私もスポーツは好きなので、検討したい。
減免については、議会でも問題となった。現在、文化的なものはほとんど減免している。婦人会のような公的団体は、減免できない分を補助として払いたい。減免を続けるよりも、使用料を下げたほうがいいと考えている。趣味の会(お茶・お花の会等)は使用料を自分のお金で払ってほしい。また、スポーツクラブに入り会費を納めれば、使用料はいらない。子どもから新たな負担を求めることはない。このことについて結論は出ていないが見直しで検討している。 |
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13 |
財政・管財 |
旅川会館1階のボランティアルームを多くの人が利用している。大勢参加するとなれば、2階のホールを使用したいのだが、現在、使用できない。今後、旅川会館の使用はどのようになるのか。 |
【回答者:溝口市長】
2階ホールは消防法上、使用できない。耐震補強も含め改築にはお金がかかる。全体の利用計画を考えなければいけない。まず率先して福寿園を行いたい。福野小中学校もしなければならない。旅川会館は、もう少し先になると考えている。 |
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14 |
財政・管財 |
市内には断層があり、地震がいつ起こるかわからない状況である。公共施設の耐震補強工事計画はどうなっているのか。災害に備えた施設はどれだけあるのか。 |
【回答者:溝口市長】
耐震補強に関して、保育園はほとんどが平屋建てであるのでそれほど心配していない。小中学校が問題である。平、上平小中学校は2つを1つにして校舎を新築する。保育園もいくつかのものを1つにする場合、よい保育園を新築したい。合併特例債の利用を考えているので、早い者勝ちのところもある。あと7年で、できる限りのことはしたい。学校、保育園、公民館は122箇所あり、昭和56年以前に建設されたものは57施設ある。全てに耐震補強工事を施すことは考えていない。毎日使用する学校、保育園を優先したい。学校は必ず実施し、保育園は話し合いがまとまったところから行う予定である。 |
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15 |
財政・管財 |
老人クラブの活動に市のバスを利用させてほしい。高齢者は運転が不安である。昨年は20人から30人であれば貸してくれたが、本年はダメになった。 |
【回答者:溝口市長】
市のバスは保険に加入している。市の事業でないと保険が適用されない。事故が起きたことを考えると、安易に貸出できない。他の団体(児童会や体育関係者)もあり、原則、バスの貸出はしないことにしている。 |
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16 |
財政・管財 |
利賀地域で生活する場合、若者の働く場所が必要である。以前は、役場、農協、森林組合などで雇用を創出してきたが、合併で人件費は切り詰められ、公共事業も3分の1に減り、若者がいなく不安にかられる。合併後10年は合併特例債が使えるが、利賀ダムには使用しないと聞いた。市長の口から、明るい未来があることを伝えてほしい。 |
【回答者:溝口市長】
合併したら若者が定着するといった話は、合併協議会でも出ていない。なるべく流出を食い止めたいとしていた。合併後、地方交付税は10年間、もとの水準で推移するはずだが、そもそもの水準交付総額自体が毎年5%ほど減ってきたので、現在厳しい状況にある。合併特例債については、南砺市は320億円使えるが、利賀ダムのような国の事業に使用し、市の借金を増やす必要はないし、合併特例債の趣旨にも合致しない。ただし、県の事業で市町村に負担を持ちかけられる事業については今までも使用しており、合併特例債はそのような道路整備に多く使用している。なお、五箇山地域については、過疎債、辺地債という合併特例債なみの有利な起債があり、この地域のため、有効に活用している。 |
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17 |
財政・管財 |
利賀行政センター3階の大広間の利用について、飲酒を伴うものは許可できないと聞いた。備品等も整っているので、今後も利用できるようにしてほしい。 |
【回答者:溝口市長】
昔の青年団の活動では、学校の校舎や体育館でも飲酒していたが、時代は変わっている。みなさんも、校舎での飲酒は遠慮されていると思う。この大広間をいつまでも飲酒の場として提供していると、行政センターとの区別が必要となる。行政センターでの飲酒は、最近の風潮として難しい。時代の流れであり、便利かもしれないがやめたいと考えている。民宿などを利用されてはどうか。 |
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18 |
財政・管財 |
旧平村役場庁舎の雪などが落ち、民家に入り、危険である。庁舎を取り壊してほしい。 |
【回答者:溝口市長】
建物が再利用できないか第一に考えているが、この建物は利用できないだろう。ただ壊すだけでなく跡地をどのように利用すべきか、地元で決めてほしい。ただし、近隣の住民に危険を及ぼすのであれば、取り壊す理由となる。 |
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【C.民生関連 25件】 |
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区分 |
意見 |
回答 |
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1 |
生活安全 |
防犯パトロール車の配備についてお願いしたい。 |
【回答者:溝口市長】
現在、青色パトカーは4台あるが将来は増やしたい。福野地域は面積が小さいので、もうしばらく我慢してほしい。 |
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2 |
生活安全 |
コミュニティバス下梨井波線は、病院に通うためにも継続してほしい。 |
【回答者:溝口市長】
昨年の実証実験後、本年4月から本格運行を開始したが、どれくらいの利用者がいるか心配している。現在の利用状況は、下梨井波線0.49人/便、成出城端線3.11人/便であり、存続に向けてもっと利用してしていただきたい。12月までの実績を参考にして、来年に向けて見直していきたい。 |
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3 |
環境保全 |
連合婦人会では、「マイバッグ運動」などで地球温暖化防止に取り組んでいる。市としての新たな取り組みは? |
【回答者:溝口市長】
月1回のノーマイカーデーの実施、昼休み中の消灯など、市役所でもいろいろ取り組んでいる。
「マイバッグ運動」については、大規模店が独自に実施しており、県でも「レジ袋削減推進協議会」が運動に取り組んでいるが、市が取り組むところまでは至っていない。運動の盛り上げに女性の方の協力をお願いしたい。 |
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4 |
環境保全 |
地球温暖化についてお聞きしたい。レジ袋をやめて二酸化炭素削減に市全体で取組む必要があるのでは。マイバックを導入してほしい。近隣と比べると遅れている。 |
【回答者:溝口市長】
市の職員は、ノーマイカーデーや昼休み時間は電気を消して、地球温暖化防止に努めている。富山県レジ袋削減推進協議会に加盟している店舗では、レジ袋を出さないようにしている。今年の夏は暑かった。市の庁舎も冷房の温度設定をし大変だったが、みんなで省エネ運動を実施しなければいけない。 |
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5 |
環境保全 |
ゴミの分別処理により、固形燃料をつくり、生ゴミを堆肥化するなどのリサイクルの取り組みは大切だと思うが、今後はどうするのか。 |
【回答者:溝口市長】
リサイクルは理想的だが、固形燃料を使用するボイラーが高価で痛みやすいという面もある。また、固形燃料の約6割を北海道まで運んでいるということもある。さらに、市では燃焼方式と燃料方式の2つに分かれており、できれば統一したい。クリーンセンターとなみも、南砺リサイクルセンターも今後5,6年間で償却が終わることから、これからのゴミ処理について砺波広域圏で検討していく。 |
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6 |
環境保全 |
南砺リサイクルセンターでは可燃ごみから固形燃料を(RDF)を作っているが、経費がかかる。RDFを使用する施設にもボイラー等の維持管理費がかかる。市全体で利用するゴミ処理施設にしなくてはいけないのではないか。 |
【回答者:溝口市長】
南砺リサイクルセンターは建設当初、可燃ごみを再利用するという画期的な施設であった。が、RDFを利用するボイラーには割り増しの補助がない。また、値段が高く、耐用年数も短い。現在はRDFの約6割を苫小牧に輸送し、利用してもらっている。建設当初の理想から外れてきている。利賀、井波、福野地域はクリーンセンターとなみで焼却しているが、施設が古くなってきた。砺波市と協議し、ゴミ処理施設に関する研究会を立ち上げようと思っている。耐用年数が終わる切り替え時にどうするかを話し合う。RDFを使用する施設がいくつかあり、その解決策も考えないといけない。 |
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7 |
健康 |
福野保健センターが福寿園の改築に伴い取り壊される。この施設で保健事業などを行っているが、今後、どこで活動すればいいのか。 |
【回答者:溝口市長】
福寿園をユニット化し建替えなければいけない。保健センターも含めてレイアウトを考えている。保健センターを取り壊すが機能は守りたい。他の施設を利用することも含めて、どう使用するのか検討したい。 |
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8 |
健康 |
平成20年4月からスタートする「後期高齢者医療制度」とはどのようなものか?介護保険制度との違いは? |
【回答者:溝口市長】
後期高齢者(75歳以上)の方の新しい医療保険制度。県内の市町村が集まって広域連合を結成し運営することが決まっている。保険料など詳細は決まっておらず、現在作業を進めているところ。なお、市内には、65歳以上の方が16,864人おり、そのうち9,130人が75歳以上の後期高齢者である。
【回答者:上田民生部長】
国民健康保険や社会保険から独立した、75歳以上の方だけの医療保険制度。被保険者(75歳以上の方)にも保険料を納めてもらい、保険者(富山県後期高齢者医療広域連合)が運営する。南砺市・砺波市・小矢部市で組合を作って運営する介護保険とは違い、保険料は県内一律。徴収は年金から天引きする特別徴収で行い、まず介護保険料を優先し、次に後期高齢者医療分を徴収する。天引き不能の方は、口座振替や窓口納付の普通徴収となる。
※その他詳細については、後日民生部や行政センターで説明する旨を伝えて終了。 |
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9 |
健康 |
後期高齢者医療制度について、具体的に従来とどう変わるのか? |
【回答者:溝口市長】
後期高齢者(75歳以上)の方の新しい医療保険制度である。県内の市町村が集まって広域連合を結成し、運営することが決まっている。私と大西議長も議員になっており、準備を進めている。みなさんが一番関心のある保険料についてはまだ決まっておらず、決まればすぐに周知する予定。
【回答者:上田民生部長】
国民健康保険や社会保険から独立した、75歳以上の方だけの医療保険制度。被保険者(75歳以上の方)にも保険料を納めてもらい、保険者(富山県後期高齢者医療広域連合)が運営する。南砺市・砺波市・小矢部市で組合を作って運営する介護保険とは違い、保険料は県内一律。徴収は年金から天引きする特別徴収で行い、まず介護保険料優先し、次に後期高齢者医療分を徴収する。天引き不能の方は、口座振替や窓口納付の普通徴収となる。
まだ制度が固まっていないため苦慮している段階であるが、今後も、できるだけ丁寧に説明していく。 |
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10 |
健康 |
乳幼児健診を五箇山地区でも実施してほしい。旧町で実施しているため、距離的に遠く待ち時間もある。人手が足りないのは分かるが、若者がこの地区から離れていかないためにも実施してほしい。 |
【回答者:溝口市長】
産婦人科医が不足している。同じ現象として小児科医もいない。気持ちは良くわかるが、医者がいない状況である。
【回答者:上田民生部長】
乳幼児健診は年齢に応じて実施しないといけない。現在、4つの旧町部で持ち回りで実施しているが、当面このままで実施していきたい。ご負担となるがご理解いただきたい。 |
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11 |
高齢者福祉 |
退院した後の負担が家庭内に重くのしかかっている。在宅介護支援や老健施設入所への支援体制について、市の考えを聞きたい。 |
【回答者:溝口市長】
施設は足りていないと考えているが、できるだけ在宅福祉制度を利用してほしい。現在、入所支援施設が増えつつあり、もっと増やせればいいと思う。入所にはルールがあるので、市包括支援センターと相談してほしい。 |
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12 |
高齢者福祉 |
金婚式を継続してほしい。 |
【回答者:溝口市長】
金婚式は社会福祉協議会が主催しているが、負担金を徴収している地域とそうでない地域がある。開催方法等が地域によって差があるので、平準化すべきと考えている。行政改革懇談会で廃止すべきとの意見もあったが、まだ結論は出ていない。社協と協議していきたい。 |
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13 |
高齢者福祉 |
金婚を祝う会の継続をお願いしたい。大きなプロジェクトも必要だが、高齢者を思いやることを忘れないでほしい。 |
【回答者:溝口市長】
福野町長時代、一人暮らしの高齢者を慰問するのが福祉であり、幸せに金婚を迎えた2人を祝うことは福祉ではないと考えていた。金婚式のような祝い事は子どもや身内でやるものではないか。現在行われている金婚式のやり方も地域ごとに違う。平準化を図るべきだと思う。行政改革懇談会でも金婚式のあり方が問われている。世話をしている社会福祉協議会の意見を聞いて、予算編成までに対応を決めたい。 |
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14 |
高齢者福祉 |
一人暮らしや身体障害者の家に火災報知器を設置する取り組みを継続してほしい。 |
【回答者:溝口市長】
県の補助がなくなり、市も補助をなくしたが、火災報知器の普及は大切だと感じている。なお、農業共済の住宅災害共済加入者には、平成19年3月に配布した。 |
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15 |
高齢者福祉 |
合併以前は、高齢者の70歳以上全員にゆ〜ゆうランド・花椿の無料券が配布されていた。合併後は廃止されたが、月一回の入浴補助券を配布してほしい。 |
【回答者:溝口市長】
現在、南砺市には70歳以上の方は13,250人いる。井口の方だけに無料券を配るのは難しい。
【回答者:上田民生部長】
社会福祉協議会を通じて、65歳以上の一人暮らしの方、70歳以上の高齢者のみ世帯の方へ、300円引き10枚つづりの利用助成回数券を配布している。使用率は50%から60%程度であり、必ずしも公平公正に利用されているとは言えないこともあり、これ以上拡大するのは難しい。 |
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16 |
高齢者福祉 |
くろば温泉について要望したい。旧上平村時代の入浴料は、70歳以上の高齢者は無料であった。現在は600円である。くろば温泉の入場者も減ってきている。美山荘やさつき荘のように入浴料を300円以下にしてほしい。 |
【回答者:溝口市長】
温泉施設の入浴料が違うのは事実である。何とかして料金を統一したいと考えている。市では現在、65歳以上の一人暮らしの方と70歳以上の方へ、300円引き10枚つづりの利用助成回数券を配布している。これを使用すればくろば温泉も300円で入浴できる。市内にはいくつかの温泉施設があり、上平地域のことだけを考えることはできない。合併前の試算であるが、70歳以上の高齢者の入浴料を無料とすれば、4億円が必要となる計算であった。平準化にご協力いただきたい。60歳以上の方の料金は、美山荘は220円、さつき荘は300円、福光温泉は500円となっている。これらについてどうすればよいか考えている。
施設使用料についても同じ。施設によって異なる使用料を統一していきたい。温泉は指定管理者の問題もあるので大変である。行政が温泉をやることが本当によいことなのかわからない。70歳以上であれば無料ということはできない。 |
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17 |
高齢者福祉 |
戦没者の遺族は高齢化しており、パソコンを使うことができる人が限られている。事務処理や会計を当局にお願いできないか。 |
【回答者:溝口市長】
市として個々の遺族会のお世話をするのは難しい。
【回答者:上田民生部長】
遺族会は、行政とは違った形で活動を続けており、市と完全に一体化して事務をすすめるのは行政としては難しい。いろんな団体の支援活動を行っている社協と相談されてはどうか。 |
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18 |
高齢者福祉 |
合併前は町村所有のバスを利用させてもらったが、合併後は利用できなくなった。社会福祉団体の交通利便を図るためにも、福祉バスの運行をお願いしたい。砺波市、射水市、魚津市でも社会福祉協議会に委託し、福祉バスを運行している。高齢者の生きがい、健康増進にも役立つのではないか。 |
【回答者:溝口市長】
市所有のバスは保険に加入しているが、市が主催、または共催の事業でないと保険が適用されない。老人クラブは当然保険が適用されない。事故があったら責任はどうなるか、それが怖い。合併後、バスの取扱いは全市一律とした。福祉バスに関しては砺波市でも行っている。県内の自治体の状況を調査して考えたい。 |
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19 |
高齢者福祉 |
災害支援に対応する要支援者台帳、マップの作成をお願いしたい。ボランティアや民生委員にわかるように、各社会福祉協議会に備えてほしい。 |
【回答者:溝口市長】
要支援者台帳は早急に作りたいと思っている。福光地域の自主防災組織率は100%だが、市全体では約80%の状況である。要支援者は民生委員の方のほうが把握しているのではないか。個人情報の問題もあり配慮が必要だが、早急に検討したい。 |
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20 |
児童福祉 |
子育て支援について、井波地域には「子どもホーム」があるが、専従の職員がいる「アルカス」や「きっずらんど」のようなきめ細かい対応をとってほしい。 |
【回答者:溝口市長】
ラフォーレの「子どもホーム」は、子どもたちが長い時間を過ごす場としては難しいかもしれない。放課後対策の重要性は認識しており、保育園を統合し、余ったところを児童館にするなど、保育園の統合とからめて考えていきたい。いずれにしろ、保育園の問題はこれからの課題。統合し、耐震対策を施した保育園の建設などが必要と考える。 |
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21 |
児童福祉 |
保育園について、少子化でも早朝保育や延長保育など多様な保育サービスが望まれている。保育士の増員も必要なのでは? |
【回答者:溝口市長】
小規模の保育園で多様な保育サービスを提供するのは難しい。保育サービス向上のためにも、保育園を整理・統合し、保育士を集中したほうが良いと考える。現在、これからの保育園のあり方について、保育園審議会で検討してもらっている。 |
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22 |
児童福祉 |
福光地域には保育園が11、私立が1、幼稚園が1、園児数は620人となる。定員割れをしている保育園もある。保育園審議会で協議されているが、保育園統合に対する市長の考えを聞きたい。 |
【回答者:溝口市長】
市内には公立29、私立1、合計30の保育園がある。平、上平、利賀の保育園は合併前後にそれぞれ2つを1つにした。城端地域は6つを1つとした。福光、井波、福野地域はそのままである。保育園に対するサービスの要望が多い。保育園への距離の問題もあるが、少し統合しサービスを向上させたい。小規模な保育園を統合したほうが、サービスを向上させることができる。適正規模を考えて統合したい。 |
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23 |
児童福祉 |
市内には断層があり、地震がいつ起こるかわからない状況である。公共施設の耐震補強工事計画はどうなっているのか。災害に備えた施設はどれだけあるのか。 |
【回答者:溝口市長】
耐震補強に関して、保育園はほとんどが平屋建てであるのでそれほど心配していない。小中学校が問題である。平、上平小中学校は2つを1つにして校舎を新築する。保育園もいくつかのものを1つにする場合、よい保育園を新築したい。合併特例債の利用を考えているので、早い者勝ちのところもある。あと7年で、できる限りのことはしたい。学校、保育園、公民館は122箇所あり、昭和56年以前に建設されたものは57施設ある。全てに耐震補強工事を施すことは考えていない。毎日使用する学校、保育園を優先したい。学校は必ず実施し、保育園は話し合いがまとまったところから行う予定である。 |
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24 |
児童福祉 |
市内で、医療費、保育料の滞納はあるのか? |
【回答者:上田民生部長】
平成18年度は、保育料全体の約0.5%にあたる160万円余りの滞納があった。前年度以前の繰越もあり、徴収に努力している。
【回答者:重原医療局長】
医療費の滞納はある。いろいろ督促の努力はしている。 |
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25 |
児童福祉 |
上平保育園の環境について。上平保育園への園児の送り迎えは車がほとんどであるが駐車場が狭い。上平保育園の先に橋があり、そこでUターンしている。この橋も古くなってきたので架け替えを考えてほしい。 |
【回答者:溝口市長】
上平保育園の環境整備であるが、現在も危険性がないところだと認識している。安全な場所であるが橋を付け替えると危険性が増すのではないか。
【回答者:上田民生部長】
園児の送り迎えについての要望であるが、保護者からの苦情が多いようであれば検討したい。 |
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【D.産業経済関連 23件】 |
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区分 |
意見 |
回答 |
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1 |
農業 |
転作が年々強化されており、地力が低下しているが、土づくり事業が今年で終わる。今後も継続してほしい。 |
【回答者:細川産業経済部長】
3年間、400万円の予算で1反当り1,000円の補助を行っていたが、来年度も継続できるよう努力したい。 |
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2 |
農業 |
グリーンツーリズムの推進について、民宿営業の許可基準を、利賀地域の特殊性を考えた基準となるよう働きかけてほしい。高齢化・後継者不足が進み、廃業する民宿もでている。新規開業を増やすため、基準の見直しが必要では。 |
【回答者:溝口市長】
民宿は、「旅館業法」「食品衛生法」「建築基準法」「消防法」などに合致しないと開業できないが、もともと小規模な「旅館」として位置づけられており、一般的な旅館よりも法律の適用条件は緩和されている。さらに、平成15年4月の改正で面積要件が撤廃され、平成17年1月からの規制緩和では、「農家民宿」としての許可が取り易い環境になっている。
いずれにしろ、市としては民宿の開業を応援する姿勢である。積極的に相談を持ちかけてほしい。 |
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3 |
農業 |
9月1日の富山新聞に「小学生が農村漁村宿泊体験」という記事が載っていた。総務、文部科学、農林水産の3省が取り組む事業で、小学生が長期宿泊し農村漁村体験を行うというものである。教育にはこのような体験が必要だと思う。市内にはプログラムに応えられる施設もあるので、率先してこの事業に参加してほしい。 |
【回答者:溝口市長】
私もその記事を読んだが、正確な情報が流れてきていない。国で施策を考えている段階ではないか。市では林野庁の山村力誘発モデル事業で、五箇山地域再生ビジョンに取りかかっている。同様のことをやっている。長期間受け入れを行う場合、トイレが問題となる。都会の子どもは洋式トイレに慣れているため、和式が使えない。トイレが使えないために体調を崩す子どもが多い。都会の子どもを受け入れるには環境整備が必要であり、救急体制も必要。地域の振興になるのならよいことだし、注目はしている。現在も五箇山地域では短期間であるが体験学習を行っている。現在の身の丈に合わない人数を受け入れる考えはない。 |
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4 |
森林 |
市内で、立ち枯れている樹木が目立つ。クマのエサが減り、里に降りてこないか心配している。市及び県の対応は? |
【回答者:溝口市長】
広葉樹の立ち枯れはカシノナガキクイムシの問題であり、医王山から始まり全県的に広がりをみせている。市でも、平、上平、利賀地域をはじめ猛威をふるっており、昨年度の約4倍となる材積1万9,000平方メートルに及んでいる。昨年までは年老いた木に被害が集中していたが、今年は猛暑で木が衰弱し、若木にも被害が広がっているのが心配される。NPO法人のみなさんによる被害対策だけでは追いつかず、国・県による抜本的な対策が必要と感じる。 |
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5 |
森林 |
五箇山でもカシノナガキクイムシが猛威を振るい、被害がひどい。一昨年の被害にあった木は折れたままで、倒木の恐れもあり、被害にあった木を幹から切らなくては、更に被害がでるのではないか。 |
【回答者:溝口市長】
カシノナガキクイムシが猛威を振るっている。福光の医王山からはじまり、平、上平、利賀地域、そして県東部にまで広がった。被害にあった木のために民家や道路が危険であれば対処しなければならない。が全体として考えると、立ち枯れを止める対策はないと思う。
【回答者:細川産業経済部長】
カシノナガキクイムシの被害は県下全域に広がっている。県ではカシナガ対策として250万円の予算配分を見込み、市は市内3つの森林組合に実施箇所を選定させ予算付けしたい。被害にあった木を3本伐採するのに1万7,000円必要となる。予算内で危険度が高いところの木の伐採を考えたい。 |
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6 |
森林 |
カシノナガキクイムシの被害が深刻。平成15年医王山で被害が確認され後、更に広がっている。防除方法がないと聞いているが、枯れた木をこのまま放置していてよいのか。「水と緑の森づくり税」も実施されたが、景観も悪く、森林政策としての対応策を聞きたい。 |
【回答者:溝口市長】
昨年の4倍の66ヘクタールの被害が南砺市内にある。「南砺の山々を守る会」が炭を作っているが、それでは追いつかない。市としては、国や県と相談しながら、植樹などの地道な活動をしていきたい。自然を再生するには5年かかるとも聞いている。水と緑の森づくり税で3億円ぐらいになると聞いており、森林政策に一歩前進したと思う。
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7 |
森林 |
平成19年度から実施された「水と緑の森づくり税」について、県民1人あたり500円の課税に対し、企業は1,000円から40,000円と課税額が少ないように思う。企業の課税額をもっと多くすべきでは?また、大都市においても薄く広く課税すべきでは? |
【回答者:溝口市長】
「水と緑の森づくり税」は、住民税に上乗せして徴収し、森林の整備・保全等に使う予定。県民のみなさんの気持ちであり、大変ありがたい。
企業の課税額が少ない感じもするが、全国的にもこの課税レベル。水を大量に使う北陸コカ・コーラボトリングなどは、公共に奉仕する事業として植林活動を行っており、税金以上に効果があると感じている。妥当な課税額はわかりかねるので、このような奉仕活動を行ってもらうほうが良いと考える。
大都市への課税に関連して、「ふるさと納税論」も出ているが、このような税を直接大都市の方に課すのは課税の手段として難しい。寄附をしていただき、寄附に対する免税措置を講じたほうが良いという流れになっている。
一方、現在は大都市に税が集中しているが、地方交付税制度で再配分すべき。また、これからの交付税は、人口と面積で配分される比重が高まってきているが、南砺市としてはもっと面積割の比重を高めるように要望して行きたい。 |
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8 |
森林 |
当地域には、山林が多く、台風による倒木や間伐材がそのまま放置されている。市の建物を建設する際に、地元の木材を使い、山を活用してはどうか。 |
【回答者:溝口市長】
昨年度は市内で2箇所の交番が改築されたが、いずれも木造であった。なお、地元産の木材を使うのもよいが、経費が高いという面もある。
【回答者:細川産業経済部長】
水と緑の森づくり税は県全体で約3億円であるが、県産材を使うプログラムもある。4,000万円の予算で、公園のベンチや幼稚園の建設等、県産材の利用を促進している。間伐などは里山整備事業等を利用してほしい。 |
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9 |
森林 |
土地借り上げの更新期を迎えているが、トナミロイヤルゴルフのコース付近の里山が荒れているので、緑化事業で対応してほしい。大地権者であり、株主でもある市として方策を考えてほしい。 |
【回答者:溝口市長】
トナミロイヤルゴルフの経営についてはコメントできないが、里山再生事業については、3億3,000万円見込まれている水と緑の森づくり税を活用し、県内44箇所で実施していると聞いている。
【回答者:細川産業経済部長】
間伐など森林整備事業を少しでも活用していただきたいが、どの程度利用できるか相談したい。 |
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10 |
森林 |
市道西赤尾小瀬形線、下島地区から菅沼橋間の市道拡幅延長、漆谷洞門サイドの改良、漆谷下流の雪崩対策についての計画を伺いたい。 |
【回答者:溝口市長】
一昨年の地すべり災害により国道156号が通行止めとなり、みなさん苦労された。災害現場の工事も11月には終了するということで胸をなでおろしている。
【回答者:畑建設部長】
現在下島地区内の改良工事に着手した。新屋橋から下流約300m、漆谷から菅沼間約1,600mについては、急峻な地形でもあり、全線にわたる改良工事については工事方法、財源確保などから2車線化は非常に難しい。当面は退避場の確保や路肩整備を行いたいと考えている。
漆谷下流の法面保護対策工事や雪崩対策工事は治山工事で行いたいと考えている。
【回答者:細川産業経済部長】
平成18年度から県砺波農地林務事務所と協議を行い、平成20年度から施工してもらうよう強く要望している。平成20年度要望として、市全域では100箇所あまりを要望している。その中で緊急度が高いものが50箇所あるが、漆谷下流の法面保護対策工事や雪崩対策工事は事業化されるのではないかとみている。 |
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11 |
森林 |
国道156号地すべり災害現場の今後の工事予定について聞かせてほしい。 |
【回答者:畑建設部長】
国道156号に接する市道の工事が残っているだけである。
【回答者:細川産業経済部長】
県単独事業の治山工事で西赤尾線山腹工事を行っている。平成19年12月14日に完了予定である。 |
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12 |
森林 |
地籍調査を川下から実施しているが、なかなか進まない。下梨地区はいつ頃になるのか。進捗状況を聞かせてほしい。 |
【回答者:溝口市長】
地籍調査は事業費的には、国50%県25%市25%の負担で、南砺市の進捗率は23.6%である。市の面積が668平方キロメートルもあり、なかなか進まないのも理解してほしい。順番があるので仕方がないが、何年かかっても実施していきたい。
【回答者:細川産業経済部長】
事業費は約2千数百万で五箇三村で実施している。県・市の負担があり予算の範囲内で進めたい。採択されると毎週、現地確認などがあり、最後まで協力してほしい。 |
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13 |
森林 |
こきりこ広場の今後の整備計画を聞きたい。解体された合掌家屋(旧温泉)をこきりこ広場に建設し、中核的施設としたいので整備計画の中でお願いしたい。また、五箇山荘の改修計画も聞きたい。 |
【回答者:溝口市長】
こきりこ広場の用地を今月調印式を行い市で買収した。国道156号のトンネルとの関連もあり、出入口について研究したい。また、整備に伴う補助金がないか検討したい。
五箇山荘については、県に造ってもらった施設だが、今回市に移管された。この施設は直すところが多く費用がかかることから、県から7,000万円の補助をもらい改修したい。平成20年3月までに耐震調査や設計を実施し、同年9月から平成21年3月まで改修工事を実施したい。現在、屋根の防水工事も実施中で、今月末には完成させたい。今後、建物を一新し、管理運営については、営業状況を見てから「直営」か「指定管理者」か判断していきたい。 |
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14 |
農村 |
水無湿原は、54ヘクタールもの面積があり、ミズバショウなど、北陸・中部地方随一の植生を持つと言われている。市の魅力ある観光財産として、保全・整備に継続的な支援をお願いしたい。 |
【回答者:溝口市長】
自然を観光に利用すると、自然が荒れるという話があり、自然保護と観光利用は相容れないと感じる。自然が荒れないように利用する方法を考えるのが先決。様々な仕掛けを施してから誘客すべきものと考える。白川・相倉・菅沼と合掌造り集落が3つあるが、白川は俗化してきている。これは世界遺産としてよいことなのか?守るべきものを守るのが大切なのでは。 |
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15 |
農村 |
林道、農道の災害について伺いたい。災害による大きな事業になると、国県市からの補助があるが、少額のものとなると市の40%の補助しかない。農林道の災害では40万円以下のものは全て地元負担となる。複数箇所もあれば地元の負担は増すばかりである。補助率の改定をお願いしたい。 |
【回答者:溝口市長】
土地改良農林道災害は、決まった補助率での補助しかできない。土地改良の関係だが、上平地域だけ、五箇三村だけの制度は作ることはできない。市全体の制度のもと行っていきたい。
【回答者:細川産業経済部長】
40万円以上でないと事業採択とならない。40万円を越えたときに相談してほしい。 |
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16 |
商工 |
中心市街地活性化における空き店舗対策費について、中小商業者または個人に対する改装費の補助金限度額60万円を増額してほしい。また、空き店舗に入居の際は、開店1年程度の家賃補助をお願いしたい。 |
【回答者:溝口市長】
概ね200から300万円の改装費が多く、3分の1にあたる60万円の補助金額は妥当と考えている。問題は、平成17年度から7件の利用しかないこと。県下でみても起業する方が少ない状態である。
調査はさせるが、店と自宅の区別が難しいことなどもあり、家賃の補助は難しい。 |
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17 |
商工 |
若者が地元で働けるよう、企業誘致をしてほしい。 |
【回答者:溝口市長】
県は、新しく誘致制度をつくり目標を設置した。南砺市は東海北陸自動車の玄関口となる利点を活かし、企業誘致に努めたい。市は本部を設置し、企業に出向いているところである。日平トヤマは11工場作るのに12年かかっている。福野地域では成功した例だが、長い目で見てほしい。情報だけでもいいから聞かせてほしい。聞けばすぐに企業に出向きたい。現在、有効求人倍率が1以上になっており、勤め先はある。企業は優秀な人材の確保に努めている。 |
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18 |
商工 |
市がショッピングセンターベルの1階部分を買い上げたことに感謝している。耐震補強し、図書館にすると聞いているが、よいものにしてほしい。また、3,4階の住宅部分にもエレベータを備え付けてほしい。 |
【回答者:溝口市長】
市営住宅や2階部分と1階部分の持ち主が違うと不都合なため、ベルの1階部分を市所有とした。またベルは中心地に位置しており、公共的に1階部分を利用したい。市内には中核となる図書館がないため、図書館にしてはどうかと考えている。1階部分は広く、駐車場も完備している。耐震補強を行い、立派な中央図書館にしたい。
住宅部分は耐震構造となっていない。市営住宅は2戸を1戸にするなどして、古いほうから順に手を加えていきたい。時代の流れとともに住宅の中身も改修する必要があると思っている。 |
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19 |
観光 |
利賀ふるさと財団は、指定管理者として、そばの郷一帯や利賀瞑想の郷、利賀スノーバレースキー場など、利賀活性化観光拠点施設を管理している。これらの施設は住民にとっても大切な場であり、これからも従来どおりのPRと支援をお願いしたい。 |
【回答者:溝口市長】
利賀地域は飛びぬけて公的施設が多い。建設するのは簡単だが、管理するのは大変である。利賀ふるさと財団には、平成20年度までの3年間管理を委託しているが、今後もできるだけ指定管理でお願いしたいと思っている。
市内にはスキー場が5つあり、多すぎると思っている。現在、議会でも削減に向けて検討を始めてもらっている。スキー人口が減り、若者も減る今、スキー場の経営は苦しくなる一方。できるだけ経費をかけないようにしなければ成り立たない。
いずれにしろ、軽微な修繕は指定管理者が行い、スキー場の改修など大規模なものは市が行う方針である。ただ、今後財政が逼迫するようであれば、それも難しくなると感じる。全て親方日の丸的な方式は無理なので、ご協力をお願いしたい。 |
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20 |
観光 |
3月末に菅沼合掌造り集落展望広場が完成した。エレベータで下に降り、トンネルをくぐった先の道路だが、現在、1.8mの幅員しかなく、非常に狭く、除雪にも支障をきたしている。拡幅工事をお願いしたい。 |
【回答者:溝口市長】
展望台から菅沼集落に通じる道路は、基本的に車を進入させない遊歩道であると認識している。道路の拡幅工事は考えていないが、雪の捨て場については検討したい。 |
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21 |
観光 |
東海北陸自動車道が全線開通すると、五箇山インターチェンジは通過型のインターとなる恐れがある。観光客誘致のための市の対策は。また、早期の4車線化をお願いしたい。 |
【回答者:溝口市長】
菅沼合掌造り集落展望広場は、観光、文化財保護の両面を考えて整備したものである。東海北陸自動車道開通後、五箇山インターチェンジが通過型とならぬよう、菅沼合掌造り集落に多くの観光客が訪れるように考えていかなければならない。まずは、観光エージェントに菅沼、相倉を取り上げてもらえるよう出向宣伝を行っている。名古屋方面だけでなく、静岡、浜松も視野に入れている。4月に発足した観光連盟も観光客が訪れるように仕事をしている。ただ、白川郷合掌造り集落との違いはしっかりと守っていきたい。
東海北陸自動車道の4車線化は今後の課題である。対面型は危険も伴う。早期に実現できるよう、南砺市、砺波広域圏の最重要課題として要望している。福光ICと砺波ICの間に新たなインターチェンジを作ればどうかと考えている。そのためにも4車線化は必要。研究会も開いている。 |
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22 |
観光 |
東海北陸自動車道の全線開通に向けての見込みや対応について市の考えを聞きたい。 |
【回答者:溝口市長】
世界遺産の合掌造り集落は誇りに思っている。市の一番の「売り」でもある。しかし宿泊場所が少ないので通過型になる恐れもあり、観光業者に呼びかけ、滞在型にしたいと考えている。現在、韓国との交流や、金沢市と県の呉西地区6市で「加賀藩」をテーマにして、東京から観光客を呼んでいる。また、金沢市と南砺市の付き合いも大事にしており「塩硝の道」や「蓮如の道」などを企画している。また、出向宣伝についても、名古屋・静岡・浜松方面をターゲットにし活動していきたい。市としては、平成20年11月の全国菊花大会や、平成21年3月の井口全国椿サミットを開催するので応援していきたい。観光事業については、市の観光連盟で計画を立て実行してほしい。 |
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23 |
観光 |
こきりこ広場の今後の整備計画を聞きたい。解体された合掌家屋(旧温泉)をこきりこ広場に建設し、中核的施設としたいので整備計画の中でお願いしたい。また、五箇山荘の改修計画も聞きたい。 |
【回答者:溝口市長】
こきりこ広場の用地を今月調印式を行い市で買収した。国道156号のトンネルとの関連もあり、出入口について研究したい。また、整備に伴う補助金がないか検討したい。
五箇山荘については、県に造ってもらった施設だが、今回市に移管された。この施設は直すところが多く費用がかかることから、県から7,000万円の補助をもらい改修したい。平成20年3月までに耐震調査や設計を実施し、同年9月から平成21年3月まで改修工事を実施したい。現在、屋根の防水工事も実施中で、今月末には完成させたい。今後、建物を一新し、管理運営については、営業状況を見てから「直営」か「指定管理者」か判断していきたい。 |
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【E.建設関連 18件】 |
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区分 |
意見 |
回答 |
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1 |
道路 |
東海北陸自動車道の福野インターはどこにできるのか。 |
【回答者:溝口市長】
5kmに1つETC専用の「スマートインター」が作れるようになった。桜ヶ池クアガーデン(城端SA)で実験したが、利用者が少なかった。原因は福光インターと3kmしか離れていなかったためである。しかし、福光インターから砺波インターまで約14km離れているので、その間に南砺インターを作ればどうかと考えている。昨年は5、6箇所検討していたが、今年は更に1、2箇所に絞り込み研究したい。その前に、2車線化から4車線化を図りたい。用地は取得済みである。どちらも強く要望していきたい。 |
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2 |
道路 |
東海北陸自動車道が全線開通すると、五箇山インターチェンジは通過型のインターとなる恐れがある。観光客誘致のための市の対策は。また、早期の4車線化をお願いしたい。 |
【回答者:溝口市長】
菅沼合掌造り集落展望広場は、観光、文化財保護の両面を考えて整備したものである。東海北陸自動車道開通後、五箇山インターチェンジが通過型とならぬよう、菅沼合掌造り集落に多くの観光客が訪れるように考えていかなければならない。まずは、観光エージェントに菅沼、相倉を取り上げてもらえるよう出向宣伝を行っている。名古屋方面だけでなく、静岡、浜松も視野に入れている。4月に発足した観光連盟も観光客が訪れるように仕事をしている。ただ、白川郷合掌造り集落との違いはしっかりと守っていきたい。
東海北陸自動車道の4車線化は今後の課題である。対面型は危険も伴う。早期に実現できるよう、南砺市、砺波広域圏の最重要課題として要望している。福光ICと砺波ICの間に新たなインターチェンジを作ればどうかと考えている。そのためにも4車線化は必要。研究会も開いている。 |
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3 |
道路 |
新インターチェンジ促進調査業務委託に560万円の予算が計上されているが、現状を聞かせてほしい。 |
【回答者:溝口市長】
平成18年度の調査は完了した。平成19年度はまだ実施していない。
【回答者:畑建設部長】
平成18年度は東海北陸自動車道と市道が交差する地点、6箇所で効果を試算した。平成19年度は試算上よいものを2箇所に絞り、より詳しく試算しようと考えている。
【回答者:溝口市長】
スマートICはすぐには設置できない。4車線化が必要だと思う。4車線化に向けて用地は買収済みであるので工事費だけが必要となる。福光インターから砺波インターまで約14kmあるので、その中間に南砺インターを作ればいかがか。現在は研究段階である。 |
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4 |
道路 |
主要地方道利賀河合線(大勘場、水無)間の通行止めを早急に解除するため落石防止対策の促進をお願いしてほしい。また、迂回路として「ふれあいの森線」に連絡する市道西俣線の改良促進と、林道牛首線の法面保護・舗装をお願いしたい。 |
【回答者:溝口市長】
通行止めが続いているのは、道路管理者である県が、落石等の事故で訴訟沙汰になるのを恐れているためと考える。だが、道路は通行できるのが前提。県にも通行止め解除を要望していく。
市道西俣線については、旧利賀村時代に林道として整備し、完成後村道に昇格、そのまま合併して市道となった経緯がある。もともと林道として整備されているため、現在の市道の規格には合致しない。周辺に人家がないのであれば、整備は後回しになると考える。
【回答者:畑建設部長】
主要地方道利賀河合線について、砺波土木センターでは管理責任を恐れており、接続する林道・市道についても通行止めにしてほしいと訴えているほどである。毎年開通の要望は受けているが、十数か所に及ぶ落石等の危険か所がある。ただし、9月県議会で道路の調査費が計上された。徹底的な調査が終了すれば、公共事業として実施される予定と考えている。
西俣線等については、市道並みの整備は経費がかかるので、必要最低限の管理で対処したい。 |
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5 |
道路 |
利賀地域で誘客を図る場合、道路の問題がネックとなっている。大型バスは平方面からしか出入りできないが、同じ道からの出入りでは旅行業者も受け付けてくれない。国道471号の整備・拡幅を関係機関に働きかけてほしい。 |
【回答者:溝口市長】
国道471号整備期成同盟会を結成して運動しているが、抜本的な対策は利賀ダム建設にかかるバイパスの整備だと考える。しかし、現実的には、今ある道路を維持・整備していくしかない。
平成18年豪雪では、国道471号、市道山の神線の両方が通行止めになり、自衛隊の出動要請まで考えたのを覚えている。これからも不便をかけないよう努力していきたい。
【回答者:畑建設部長】
国道471号の整備については、利賀ダム建設にかかるバイパスと天秤にかけられた経緯がある。県のスタンスとしては、八尾方面より順次利賀方面へと整備する考えである。利賀バイパスが完成した時点で、国道から市道にする話があるが、なおのこと大型バスが通れないスノーシェッドを改善してもらわなければ、市道への払い下げは論外と考えている。期成同盟会をてこに、国・県へ強く要望していく予定である。 |
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6 |
道路 |
市道西赤尾小瀬形線、下島地区から菅沼橋間の市道拡幅延長、漆谷洞門サイドの改良、漆谷下流の雪崩対策についての計画を伺いたい。 |
【回答者:溝口市長】
一昨年の地すべり災害により国道156号が通行止めとなり、みなさん苦労された。災害現場の工事も11月には終了するということで胸をなでおろしている。
【回答者:畑建設部長】
現在下島地区内の改良工事に着手した。新屋橋から下流約300m、漆谷から菅沼間約1,600mについては、急峻な地形でもあり、全線にわたる改良工事については工事方法、財源確保などから2車線化は非常に難しい。当面は退避場の確保や路肩整備を行いたいと考えている。
漆谷下流の法面保護対策工事や雪崩対策工事は治山工事で行いたいと考えている。
【回答者:細川産業経済部長】
平成18年度から県砺波農地林務事務所と協議を行い、平成20年度から施工してもらうよう強く要望している。平成20年度要望として、市全域では100箇所あまりを要望している。その中で緊急度が高いものが50箇所あるが、漆谷下流の法面保護対策工事や雪崩対策工事は事業化されるのではないかとみている。 |
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7 |
道路 |
市道西赤尾小瀬形線、小瀬橋の改良について伺いたい。現在、上部工事が中断しているように見える。小瀬橋は菅沼合掌造り集落の防火用水を併設しているなど、ライフライン的に見ても重要な橋である。今後の計画を聞かせてほしい。 |
【回答者:畑建設部長】
県代行道路工事は下部工事が完成したが、予測できなかった地質があり、橋台が動くことが判明した。砺波土木センターでは設計変更し、補強工事を発注したと聞いている。平成20年1月までにはその補強工事が完了する予定。上部工事については平成20年度予算で行うこととなり、平成20年4月に発注され、同年12月に完成予定である。
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8 |
道路 |
国道156号地すべり災害現場の今後の工事予定について聞かせてほしい。 |
【回答者:畑建設部長】
国道156号に接する市道の工事が残っているだけである。
【回答者:細川産業経済部長】
県単独事業の治山工事で西赤尾線山腹工事を行っている。平成19年12月14日に完了予定である。 |
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9 |
道路 |
上平小学校周辺の歩道について、新屋地区では国道156号の庄川側に歩道があり、反対側にはない。新屋橋は上流側に歩道がある。児童は新屋橋の前で道路を横断し登校している。山側に歩道があったほうがよいのではないか。県へ要望してほしい。また新屋橋も老朽化しているので橋の架け替えも考えてほしい。 |
【回答者:溝口市長】
どのように国や県へ要望するか考えないといけない。そもそも橋の位置がこの場所でよいのかも問題である。小学校の校舎が移動になればとも考えるが、この場しのぎの考えでできるものではない。
【回答者:畑建設部長】
上平小学生は、境川ダム管理事務所付近でバスを降り、国道を横断し歩道のないところを歩いているのが現状である。山側に歩道をつけてもらうよう、これまでもPTA代表者と砺波土木センターへ数回要望に行っている。危険であることは認識している。今後も県、砺波土木へ、山側にも歩道を設置していただくように強く要望していく。
国道156号新屋橋の拡幅、架け替え要望については、これまでも国、県に対して重点要望として行ってきた。富山県の方針として、交通量の多い場所から橋の耐震補強に力を入れている。また、財政状況も厳しい。現新屋橋の拡幅すればよいのか、架け替えすればよいのか、法線を変更しなければならないのか、地元で深い議論をして具体的な方針を決めてほしい。 |
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10 |
道路 |
上平保育園の環境について。上平保育園への園児の送り迎えは車がほとんどであるが駐車場が狭い。上平保育園の先に橋があり、そこでUターンしている。この橋も古くなってきたので架け替えを考えてほしい。 |
【回答者:溝口市長】
上平保育園の環境整備であるが、現在も危険性がないところだと認識している。安全な場所であるが橋を付け替えると危険性が増すのではないか。
【回答者:上田民生部長】
園児の送り迎えについての要望であるが、保護者からの苦情が多いようであれば検討したい。 |
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11 |
道路 |
旧国道156号の境川に古い橋が架かっている。岐阜県側からは通行止めとしているが、富山県側は何もしていないのでは。釣りをする人が乗り入れている。この橋を今後どうしていくのか。 |
【回答者:畑建設部長】
明日現場を見て、上平行政センターや関係機関と相談したい。 |
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12 |
道路 |
国道304号改良事業の今後について。県や国に対する市の働きかけを聞かせてほしい。 |
【回答者:溝口市長】
国道304号は用地国債償還が平成20年度まであり、平成21年以降でないと道路改良に入れないと言われてきた。合併支援道路として要望してきたら、平成19年度県9月補正で予算付けされた。その予算のうち3割が南砺市で施工することになった。県単独予算での調査測量も決まった。改良に向けて一歩前進したと考えている。 |
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13 |
河川 |
百瀬川ダム休止に伴う河川総合開発整備の促進をお願いしたい。 |
【回答者:溝口市長】
百瀬川ダム建設については、合併の際に断念したが、河川改良については、住民の不安のないよう実施すると県は述べていた。富山土木センターでは、神通川水系整備計画を策定中であり、特に必要な工事については、県の単独事業で随時実施するという返答も受けている。今後も、ダムを断念した際の約束を守るよう県に要望していく。 |
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14 |
河川 |
利賀ダム本体の早期着工促進をお願いしたい。 |
【回答者:溝口市長】
利賀ダムは、独立した推進協議会があり、下流の高岡市、射水市なども会員となっているが遅々として工事が進んでいない。完成予定は平成20年だったが、現在の進捗率は32、33%、予算についても平成19年度は22億1,200万円、平成20年度は22億1,500万円の予定で、ほとんど横ばいとなっている。我々も完成に向けた努力が必要なのは痛感しており、さらなる運動が大切と考えている。県議会でも、氷見市の議員が建設に反対しており、国も神経を尖らせている。我々は、ダムがいかに大切で、早期の完成が必要であるかを訴え、それに付随して道路が整備されるよう要望していななければならない。
工事が遅れている以上、平成20年度までに計画の見直しが必要である。それが終われば平成21年度以降の展望が開けてくる。計画を変更する場合、利賀川の流れを迂回させる「転流工」が必要である。転流工着手から7年程度でダム本体工事に着工できると聞いている。
いずれにしろ、地域の熱い思いを背に要望を続けていきたい。 |
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15 |
都市計画 |
県道谷・今町線の八日町広場までの完成が目前だが、さらに延伸し、八日町通り入り口から東大谷川に沿って東町に貫く計画を県に要望していると聞いている。将来的に八日町通りを車両通行止めにし、観光客が散策や景観を楽しめるよう早期着工をお願いしたい。 |
【回答者:溝口市長】
八日町通りは、市内でも誇りに思っている箇所。県下の市長が集まり、瑞泉寺に参詣してもらったときも、みなさん感激していた。瑞泉寺を中心に門前町が形成されている井波は、他に例がなく素晴らしい。県道谷・今町線を東大谷川に沿って東町に貫く計画については、市として国・県に路線要望している。現在の街路事業にできるだけ組み込んでいきたい。
都市計画道路の推進については、井波には水が無いことから市街地の雪対策としても意味がある。また、道路は災害防止にも役立つ。しかし、計画の実施には時間がかかる。 |
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16 |
都市計画 |
駐車場がないなどの理由から、よいとこ井波2階ホールの利用が伸びない。県道谷・今町線の路線計画に合わせて、よいとこ井波周辺の整備をお願いしたい。 |
【回答者:溝口市長】
近くに交通広場が整備されており、距離はそれほど離れていない。歩いてもらってはどうか。谷・今町線の延長に係る周辺整備について、提言をいただきたい。できることはやる。 |
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都市計画 |
県道谷・今町線を東大谷川に沿って東町に貫く計画については、費用もかさみ、山見方面の人口減にもつながるなど、決して評価の高いものではないと考えている。実施にあたっては、賛成か反対か、市民の意見を聞いてほしい。 |
【回答者:溝口市長】
たくさんの方がいれば、当然計画に反対の方もいる。谷・今町線の計画実施にあたっては、都市計画審議会に諮るなど、きちんと手続きを踏んでいる。いずれにしろ、市民の意見は聞いていく。 |
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18 |
都市計画 |
JR福光駅前で公共施設を盛り込んだ駅前再開発の考えは。 |
【回答者:溝口市長】
駅前開発を考える際、公共施設を中心とするものではないと思う。民間主体の開発が本当ではないか。JR福野駅前の場合、民間が会社を作りビルを建設した。市は国土交通省の補助をいただき、市営住宅という形で協力した。民間主導で駅前開発をするのであれば応援したい。駅前開発のために公共施設を建設する時代ではない。 |
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【F.教育関連 13件】 |
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区分 |
意見 |
回答 |
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1 |
学校 |
教育長に伺いたい。4月から小学校の通学は2.5kmを区切りに徒歩通学となった。冬期の通学はどのようになるのか。 |
【回答者:梧桐教育長】
4月から下学年2.0km以上、上学年2.5km以上をバス通学とした。2.0km以上で乗っていたのは福野だけだったことから、平準化したところである。冬期間の12月から3月については、国道471号の歩道工事が未完成でもあり、一部地域の児童は、スクールバスを利用してもらいたい。 |
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2 |
学校 |
新聞記事によると、市は学力テストの結果を公表する方針と書かれていたが、そのねらいは何か。また、どの程度公表するのか。また、通学区の見直しが提言されていたがどうか。 |
【回答者:梧桐教育長】
現時点ではどのようなデータが国・県から提供されるのかはっきり分からない。学校ごとの結果を公表するのではなく、市全体の傾向を国や県の平均と比較して公表したい。学校を序列化するものではない。なお、通学区域を自由にできるのは、公共交通機関の発達した都会では可能だが、南砺市では無理ではないか。 |
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3 |
学校 |
井口中学校がなくなるという話を聞いたが、時期など決まっているのか。 |
【回答者:溝口市長】
そのような話は聞いたことがないし、言ったことがない。耐震の関係や、このままだと複式学級にならざるを得ない状況から、上平、平地域で小学校、中学校を統合することになっているが、井口中学校については、白紙である。 |
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4 |
学校 |
新しい小中学校建設に向けて話し合いが進められているが、児童生徒が安全に登校できるよう、校舎は安全な場所に、国道や市道には歩道を備えて安全な通学路としてほしい。 |
【回答者:溝口市長】
平、上平地域の小中学校を建て直すのは、現在の校舎が耐震構造となっていないからである。耐震補強工事をするより新しく校舎を建てたほうがよいと考えた。また、少子化により、複式学級となることを避けたい。みなさんで話し合われたことに感謝する。新しい校舎への通学路も大切だが、通学路全てに歩道をつけることはできないと考える。徒歩通学だけでなくバス通学も考えなければならない。旧町部では、下学年2.0km以上、上学年2.5km以上をバス通学と決めた。平、上平地域は高低差もあり、多少の特例はあってもよいと考えている。旧町部では通学時、通学路に見守隊が立っている。地域の子どもを車や犯罪から守るためである。この地域は危険性が低いかもしれないが、地元の方で見守ることも考えていただきたい。 |
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5 |
学校 |
小・中学校の統合について、地元で検討委員会を設置し、平地域に中学校建設、上平地域に小学校を建設することでまとまった。今後の建設等のスケジュールについて聞きたい。 |
【回答者:溝口市長】
校舎の耐震問題からこのようになった。地元の学校統合検討委員会で大変ご苦労いただきまとまったと聞いているが、まだ「答申」は、いただいていない。内容については期待している。従ってスケジュールは考えていないが、出きるだけ早く、中学校を建設し、その後小学校を建設したいと考えている。また、教員の配置もあり県の教育委員会とも相談し決定しないといけない。建設には設計や工事で3年ほど、2校で6年ほどかかるだろう。合併特例債など有利なものを使い、いい学校を建設したい。 |
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6 |
学校 |
検討委員会では、平地域に中学校を、上平地域に小学校を建設する、となった。小学校は国道より川側で建設してほしい。皆葎地区は全面的に協力していきたいと言っている。答申は地域審議会後、提出したいと思っている。 |
【回答者:溝口市長】
平地域での中学校の建設は、現在の校庭に建設すれば早くできるのではないか。上平地域の皆葎地内での小学校については、地元のみなさんと相談しながら検討していきたい。 |
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7 |
学校 |
9月1日の富山新聞に「小学生が農村漁村宿泊体験」という記事が載っていた。総務、文部科学、農林水産の3省が取り組む事業で、小学生が長期宿泊し農村漁村体験を行うというものである。教育にはこのような体験が必要だと思う。市内にはプログラムに応えられる施設もあるので、率先してこの事業に参加してほしい。 |
【回答者:溝口市長】
私もその記事を読んだが、正確な情報が流れてきていない。国で施策を考えている段階ではないか。市では林野庁の山村力誘発モデル事業で、五箇山地域再生ビジョンに取りかかっている。同様のことをやっている。長期間受け入れを行う場合、トイレが問題となる。都会の子どもは洋式トイレに慣れているため、和式が使えない。トイレが使えないために体調を崩す子どもが多い。都会の子どもを受け入れるには環境整備が必要であり、救急体制も必要。地域の振興になるのならよいことだし、注目はしている。現在も五箇山地域では短期間であるが体験学習を行っている。現在の身の丈に合わない人数を受け入れる考えはない。 |
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8 |
生涯学習・体育 |
公民館ふれあい祭りの実現化について努力してほしい。 |
【回答者:溝口市長】
いのくち椿館で計画していると聞いている。内容については公民館連絡協議会で協議してほしい。 |
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9 |
生涯学習・体育 |
市がショッピングセンターベルの1階部分を買い上げたことに感謝している。耐震補強し、図書館にすると聞いているが、よいものにしてほしい。また、3,4階の住宅部分にもエレベータを備え付けてほしい。 |
【回答者:溝口市長】
市営住宅や2階部分と1階部分の持ち主が違うと不都合なため、ベルの1階部分を市所有とした。またベルは中心地に位置しており、公共的に1階部分を利用したい。市内には中核となる図書館がないため、図書館にしてはどうかと考えている。1階部分は広く、駐車場も完備している。耐震補強を行い、立派な中央図書館にしたい。
住宅部分は耐震構造となっていない。市営住宅は2戸を1戸にするなどして、古いほうから順に手を加えていきたい。時代の流れとともに住宅の中身も改修する必要があると思っている。 |
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10 |
生涯学習・体育 |
ベルを中央図書館にということだが、図書館はいらないという声もある。図書館に決まった経緯は。自治会の合意もあるということだが、ほかの考えもあったのではないか。 |
【回答者:溝口市長】
ベルの1階部分は市の予算、市民の税金を使って買収したものであるので、公的な利用でないといけない。今の図書館は手狭でもあり、議会と相談して決めた。ほかによい意見があれば聞かせてほしいが、市としては市民全員に意見を聞けないので、市民の代表である議会と相談し決定した。 |
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生涯学習・体育 |
地域スポーツクラブを平で立上げ、会員190人で活動しており好評である。運営費の45%の150万円は、県と市から3年間の補助をもらっており、本年が最終年である。また、サークル活動も活発に行っているが、施設使用料の減免を撤廃することについて、配慮してほしい。 |
【回答者:溝口市長】
スポーツクラブの立上げは、全国でも福野が早かった。旧町部のクラブはNPO化しており、サッカーくじの補助金もある。県も設立時の3年間は補助してきた。補助については20年度予算の大きな問題として考えている。各スポーツクラブは、会費や会員数もバラバラであり、補助する場合は、予算査定のときに、どのように配慮すればいいのか大変悩む。私もスポーツは好きなので、検討したい。
減免については、議会でも問題となった。現在、文化的なものについてはほとんど減免している。婦人会のような公的団体は、減免できない分を補助として払いたい。減免を続けるよりも、使用料を下げたほうがいいと考えている。趣味の会(お茶・お花の会等)は使用料を自分のお金で払ってほしい。また、スポーツクラブに入り会費を納めれば、使用料はいらない。子どもから新たな負担を求めることはない。このことについて結論は出ていないが見直しで検討している。 |
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文化財 |
世界文化遺産への登録を目指しているため、高岡市の瑞龍寺が脚光を浴びており、観光客が流れる恐れがある。瑞泉寺及び南砺市の観光に対する市の考えはどうなっているのか?歴史的建造物改修支援について、瑞泉寺(特に太子堂)をPRすれば改修支援を受けられると考える。市の協力をいただき、瑞泉寺を価値あるものにしてほしい。 |
【回答者:溝口市長】
行政として、宗教に関する部分には踏み込めない。そのため、有形・無形を問わず、歴史的な部分を強調したい。城端には善徳寺がある。一つの市に別院が2つあるのは素晴らしいことだが、善徳寺のほうが荒れ方がひどい。改修には、まず、国の重要文化財に指定されることが大切であり、そうすれば国や県の予算もおりる。市民をあげて運動することが大事。文化財を守るという運動であれば、市としても協力することができる。 |
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文化財 |
文化財保護として、合掌造りの村上家・岩瀬家・羽馬家が昭和33年に国指定の文化財となり、一般公開も行いながら世界遺産まで発展してきた。しかし現在、羽馬家は住人の管理者がいないので五箇山荘と一体で管理してほしい。 |
【回答者:溝口市長】
合掌造り集落は、国・県の補助事業で保存している。行政が管理していくのはいかがなものか。地元で相談し、「このようにしたい」等と言ってほしい。
【回答者:梧桐教育長】
合掌造り家屋の保存方法は3つある。@国・県の指定で保存、A市が指定して保存、B指定以外で県の商工労働部が実施する「五箇山地区合掌造り保護事業」がある。羽馬家は、昭和33年に国重要文化財建造物に指定、昭和38年に解体修理、昭和58年に屋根の葺替、平成8年にも屋根の葺替を行っている。事業費が大きくなり、そのつど文化庁に申し入れている。保存については、状況を見ながら所有者と相談し、進めていきたい。 |
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【G.病院関連 6件】 |
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意見 |
回答 |
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1 |
病院 |
県内12の公立病院が全て赤字経営との報道があった。これをみて、市立病院はこれからどういう経営をしていくのか見通しを聞かせてほしい。医師不足、看護師不足のためなのか? |
【回答者:溝口市長】
現在、市には3つの市立病院と4つの診療所がある。公立南砺中央病院については、広域連合を解消し市立病院とした。医療局を設置して2年目、井口診療所を休止し、福野病院も外来のみとしたほか、診療材料を一括して購入するなど赤字解消・経費節減に努めている。平成19年度については、福野病院を外来のみとしたので、赤字は多少減る見通しである。しかし、一度に赤字を解消するのは難しい。公立南砺中央病院での産科再開など、患者を守る公立病院の責務として、多少の赤字は仕方ない面もある。
医師・看護師の不足は決定的で、どうにもならない。インターン制度の変更により、医師は大都市・大病院に集中している。看護師不足は県に対応してもらわなければならず、県は高等看護学校の定数を増員するなどしているが、抜本的な対策とはなっていない。このような中、医師・看護師の採用には一生懸命努力している。 |
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2 |
病院 |
市内で、医療費、保育料の滞納はあるのか? |
【回答者:上田民生部長】
平成18年度は、保育料全体の約0.5%にあたる160万円余りの滞納があった。前年度以前の繰越もあり、徴収に努力している。
【回答者:重原医療局長】
医療費の滞納はある。いろいろ督促の努力はしている。 |
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3 |
病院 |
新聞に公立病院の赤字経営の記事が掲載されていたが、南砺市の3つの病院を2つや1つにしたり、民間に委譲することは考えているか。 |
【回答者:溝口市長】
看護師、医師不足や診療報酬の引き下げが要因である。3病院が同じようなサービスを提供することができるよう、また薬品購入・管理の合理化を図るため、医療局を設立した。4月から福野病院は市民病院の分院的な位置づけとしている。南砺中央病院や市民病院を閉鎖することや民間委譲することは考えていない。 |
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4 |
病院 |
新聞報道では、患者数の減少が指摘されているが、県平均が5.2%に対し、南砺市は6.9%、さらに南砺中央病院は10.2%減となっている。このことについて、どう考えているか。 |
【回答者:溝口市長】
医師を確保できないことが非常に大きな問題であり、金沢大学にお願いしているが、大学病院でさえ都会に集中し、厳しい状況にある。南砺中央病院は、医師数が半減しており、4階病棟を休止している。福野病院は診療所並にしたいと考えている。病院は評判も大事であり、もう少し成果を見てほしい。 |
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5 |
病院 |
公立南砺中央病院について、市民の病院に対する感覚を改善する必要があるのでは。不満ばかりが聞こえ、病院に対する市民の理解が足りない。市民全員で支え、愛される病院にしてほしい。 |
【回答者:溝口市長】
病院問題については申し訳なく思っている。医師不足が全国で問題となっている。手の施しようがない。最盛期に比べ医師の数も半分に減った。看護師不足もあり4階病棟を休止している。当然赤字であり困っている。昨年4月に医療局を立ち上げ、3病院を全体的に管理することで合理化を進めている。また、広域連合を解消して、市立病院として改革を進めやすくした。福野病院は南砺市民病院の分院とするなど合理化を進めている。もう少し時間がかかる。地元の方に愛していただくようお願いしたい。市外の病院に行く方も多いが、市立病院に行けとも言えない。評判がよくなるように努力する。今のままでは財政が苦しい。病院の利用が増えれば国民健康保険事業が赤字となるジレンマもあるが、ぜひ、みなさんにご利用願いたい。 |
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6 |
病院 |
南砺市立福野病院の改築は必要だったのか。 |
【回答者:溝口市長】
医師不足がこんなにひどくなるとは予測できなかった。福野病院は南砺市民病院の分院として利用していきたい。ただし、合併特例債を利用しているので、市の負担は3割となる。利用方法を検討してきたが、福寿園を拡張する形で特養入所待機者の受け皿としたい。 |
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【H.議会関連 1件】 |
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区分 |
意見 |
回答 |
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1 |
議会 |
厳しい財政運営を迫られている昨今、議会も自ら改革に乗り出すべきでは。市議会議員の定数を削減してはいかがか。南砺市民の人口を議員定数34人で割った、議員1人あたりの市民数は1,705人で県内ワーストである。議員定数は22人程度がちょうどよいのではないか。 |
【回答者:溝口市長】
9月に議員定数検討特別委員会を議会が率先して設置された。議員全員が委員である。来年の選挙に向けてこの委員会で決めることになる。現在の市議会議員は33人、合併特例で定数は34人。法律的には次回の選挙から30人である。意見はお聞きしたので、議会に申し上げる。決定は議会が行う。 |
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