現在の位置:トップ > お知らせ > 福光美術館への「白道舎襖絵」(昭和24年棟方志功作)寄附により紺授褒章を受章
情報発信元:南砺で暮らしません課
福野庁舎市長室で、福光地域田中にお住まいの吉田洋太郎さんに「公益のため私財を寄附した功績が顕著な方」に授与される紺授褒章の伝達が行われました。
「白道舎襖絵」は、昭和24年1月2日に福光ゆかりの世界的板画家、棟方志功さんがかねてから親交の深かった吉田さんのご尊父で宗教家の吉田龍象さん宅(白道舎)を訪問中に、真宗大谷派の僧侶で仏教思想家、大谷大学の学長としても名を馳せた曽我量深氏の揮毫した短冊に感化されて一気呵成に仕上げたとされる作品です。
昨年、福光美術館で開催された企画展「−こころの軌跡−歓喜の人 棟方志功展」において吉田さん所有の同作品を借用展示されたことを契機に、以前から適切な保管先を求めていた吉田さんが福光美術館への寄贈を打診され、同館の収蔵美術品選定委員会において本作品の寄附採納が決定されました。
褒章伝達後、田中市長は「二つと無い大変貴重な作品を寄贈くださり、本当にありがとうございます。市民はもちろん、全国そして世界の棟方志功ファンなどたくさんの皆さんに観ていただけるように大切に保管・管理して参ります」と感謝の意を表し、吉田さんは「年とともに段々と痛んでいく作品のことが心配でした。寄贈を受けてもらい、美術館でしっかりと管理され、大勢の方に観てもらえることになり、さらにこのような褒章までいただき、本当に有り難いことです」と感慨深い思いを語られました。
続く歓談では、吉田さんの奥さんの幸子さん、妹のみ代子さん、片岸福光美術館長とともに、「世界のムナカタ」の作品が自宅の襖に描かれていたことへの思い、青森市で開催された棟方志功全国サミットのこと、志功さんが同作品を描き上げた正にその日の思い出、当時の新聞に「(志功さんが)うちの大切な襖に僕より下手な絵を書いて大層喜んでいた」とする吉田さんのコメントが掲載されたというエピソードなど、志功さんの人柄までも感じられる興味深い逸話で大いに盛り上がりました。
問い合わせ先 |
福光美術館 電話番号 0763-52-7576 |
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