現在の位置:トップ > お知らせ > 新たな視点に気づき、考えを深め合うためのICTを活用した遠隔協働学習
情報発信元:南砺で暮らしません課
11月22日(火)、上平小学校を主会場として文部科学省委託事業「人口減少社会におけるICTの活用による教育の質の維持向上に係る実証事業」の中間発表会が開催され、市内外から多数の教育関係者が集い、昨年度から五箇山地域と井口地域の小中学校で取り組んでいるICTを活用した遠隔協働学習の課題や成果について理解を深めました。
人口減少に伴う小規模学級化が進む地域において小規模学級のデメリットを最小限に抑え、メリットを最大限に活かすための取り組みとして、また多面的に多様に考える力と環境変化に順応できる力を養う取り組みとして昨年度(平成27年度)から文部科学省委託事業として取り組みを始めている「人口減少社会におけるICTの活用による教育の質の維持向上に係る実証事業」。
本日の中間発表会では、最初に遠隔システムによる公開授業参観が行なわれ、平中学校と利賀中学校1年生の道徳の授業の遠隔協働学習を見学。両校の生徒たちが画面を介しながらも、課題となる主人公の心境の変化などについてリアルタイムでスムーズに意見交換を展開。続いて上平・利賀・井口小学校の6年生による算数の遠隔協働学習の公開授業では、「速さ」を求める課題について各校でそれぞれ「線分図」や「数直線」、「公式」を用いて答えを導き出し、その過程や考え方についてグループで検討した結果をタブレットに入力し、モニターに映し出して発表しあい、互いに良かった部分や参考になった箇所、重要と思える考え方などについて積極的な意見交換が行なわれ、最後に授業を通して得たポイントを整理して応用問題にチャレンジするまでの過程が披露されました。
公開授業参観後の全体会では、南砺市ICT活用遠隔協働学習実証研究委員会の委員長である富山大学大学院教職実践開発研究科の長谷川春生准教授が「これからのICT活用はどうあればよいか−遠隔協働学習の成果から考える−」と題して講演。昨年度からの市内での遠隔協働学習における試行錯誤から得た成果について時系列を追って説明し、遠隔協働学習の利点として双方向のやり取りによる多様な意見の集約、試行錯誤する中で解決されていくハード面・ソフト面の課題や次に向けての共通理解、学校間の連携協力体制の確立、少人数学級での個別指導の丁寧さが活かせること、ICT支援員のフォローシップなど様々な面を列挙。さらに自身がこれまでに携わったICT活用の例としてタブレットを授業に活用した事例などを紹介し、学校教育におけるICT活用の可能性について触れました。
問い合わせ先 |
教育総務課 電話番号 0763-23-2012 |
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