情報発信元:政策推進課
福野神明社の春祭りは、5月1,2日の夜高祭が神迎えの宵祭り、3日が神輿と曳山の巡行する本祭りです。350年余の歴史と伝統を守り伝える勇壮・優美な夜高行燈が、春の夜空に赤々と灯ります。
慶安5年陰暦4月1日、伊勢神宮からの御分霊を迎えたとき、国境の倶利伽羅峠で日が暮れてしまい、町の人々が手に手に行燈を持ってお出迎えしたことが起源になっています。今年も、倶利伽羅峠で御分霊お迎えの儀式が行われました。
午後7時、夜高行燈の練り回しが始まりました。あいにくの雨でしたが、若衆の勇ましい掛け声と拍子木に雨も退散し、春の夜空に行燈の灯が赤々と灯りました。勇壮な夜高太鼓の響きと「ヨイヤサ!ヨイヤサ!」の掛け声に誘われて、大勢の見物客が大・中・小行燈24基の練り回しを楽しみました。
各町内では、毎年2,3月に「公聴会」が開かれ、予算や製作日程などが審議され、承認を受けたあと、いよいよ行燈製作が始まります。各町の若衆頭がリーダーとなり、数え年25歳前後の若者を中心に先輩の方々と、毎晩遅くまで製作に当たります。骨組み、和紙貼り、ロービキ、紅塗りの順で仕上げていき、28,29日には、台に台棒・横棒を縄で縛り付ける「台締」を行います。そして、1日朝に組み立てられます。ロービキされていますが、和紙と竹では雨は苦手でしょうか。
2日は呼び物の引合いが行われます。昔はローソクでしたので、灯が燃え移ったりしたこともありました。全部の町内が練り終わると、締めくくり「しゃんしゃん」の儀が行われます。各町裁許が銀行四つ角に集まり、無事終えたことの報告と引継ぎの儀式で、手締め(しゃんしゃん)が行われます。ぜひ、ご覧ください。深夜になりますので、暖かい格好でおいでください。
3日は本祭り、70年ぶりに4町の曳山がそろって巡行されます。10時30分銀行四つ角、11時福野神明社の予定です。長い年月を経て、勢ぞろいする曳山。江戸の情緒をお楽しみください。
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