映画｢ふるさとがえり｣上映会in南砺

　3月29日(日)､城端伝統芸能会館｢じょうはな座｣において､映画｢ふるさとがえり｣上映会in南砺が開催され､約300名が参加。映画の鑑賞をとおして､人口減少問題をはじめとする多くの課題を抱える｢ふるさと｣南砺への想いや､地域に対する愛着や誇りを次世代につないでいくためのまちづくりへの想いを共有しました。

　上映会に先立ち､午後1時からは｢協働のまちづくりモデル事業成果発表会｣が行われ､住みよく魅力ある地域づくりを目指して活動されている市内3団体が､事業成果を発表しました。平成20年7月28日の豪雨災害に伴う改修工事で出来た土地に｢まちなか･ポケットパーク｣を作り上げた池川･散歩みちづくりグループ､五箇山地域の年中行事｢春祭り｣や｢報恩講｣で出される伝統料理を継承するための料理教室を行った平婦人会､地域ぐるみで身近な野菜や景観植物を栽培･販売し人と人､人と地域､地域と地域がつながるまちづくりに取り組んだ竹林北島自治会による成果発表はどれも素晴らしく､会場の皆さんが興味深く耳を傾けました。
　休憩時間には､映画｢ふるさとがえり｣の林弘樹監督が､実際に南砺を訪れて人や伝統に触れて感じた南砺の魅力を物語にしたショートムービーを上映。多くの方が約7分間に南砺の魅力を凝縮した美しい映像に見入りました。続いて上映された映画｢ふるさとがり｣は､都会で映画の仕事をしていた主人公が帰郷し地域の消防団活動に巻き込まれていく様子と､上京前の少年時代が交差しながら進行し､主人公の｢ふるさと｣への想いが鮮やかに描かれた物語。観客の皆さんは､2時間超の時間を感じさせないストーリー展開に惹き込まれ､上映後に起こった大きな拍手が映画の素晴らしさを物語っていました。
　続いて､林監督と田中市長によるトークセッションが行われ､会場のお客さんとともに､印象に残った映画のシーンやセリフ､地域や｢ふるさと｣への想いについて熱心な意見交換が行われ､｢ふるさと｣と未来に向けたまちづくりへの想いが語られました。

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