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「南砺市埋蔵文化財センターリニューアルオープン記念講演会」開催

「古代山寺の空間」−越中を中心として−と題し山寺における神仏の関係性にせまる

情報発信元:南砺で暮らしません課

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京都国立博物館名誉館員 久保 智康 氏

 6月15日(月)、高瀬公民館で埋蔵文化財センターリニューアルオープンを記念した講演会を開催。京都国立博物館名誉会員の久保智康氏を講師に招いて、「古代山寺の空間」−越中を中心として−と題し、古代(奈良〜平安時代)の山寺における神仏習合の姿に迫る講演に約100名が熱心に耳を傾けました。

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約100名の参加者が熱心に耳を傾けた会場内

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リニューアルされた埋蔵文化財センター

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盛り上がる「火おこし体験」

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センター内で「古代食」の試食

 久保氏の講演によると、遡ること1300年前の奈良時代は、弘法大師・空海と伝教大師・最澄を開祖とする真言宗、天台宗の寺院が中央政府の国策により国内の至る所で開創された時期で、福野地域にある安居寺も約1300年の歴史を誇る真宗寺院であり、その史実を物語っているとし、安居寺に伝わる平安前期の聖観音菩薩立像についてスライドで紹介。また、古代仏教関連遺跡には仏教的儀式のほかに「道教的信仰や神祇的信仰さらに言霊信仰等」が重層的に見られたとする説を紹介し、すでに地域に根ざし何らかの信仰を集めた中小の里山(霊山)の周辺に古代山寺の遺跡が営まれていたことを示す遺跡が数多くあることを指摘。山中や山麓にある古代の山寺は、既存の神(霊山等)が祀られた俗地を離れた浄処、聖域に神仏を祀り、祈祷を行っており、古代仏教僧たちは地主神をはじめとする神祇を崇敬していたと説明。そのような視点から医王山山麓の信仰空間としての安居寺や香城寺惣堂遺跡、若宮遺跡や上市町の黒川遺跡群である伝真興寺跡、上山墓跡、日枝神社裏遺跡などが示す信仰空間の関係に迫るとともに、気になる山寺・神社との関係遺跡として高岡市の二上山と射水神社、高岡市東木津遺跡などをあげ、それらの可能性と疑問点、問題などを取り上げ、古代山寺の信仰空間という壮大な古代ロマンに迫る興味深い内容に大勢の聴衆が惹きつけられました。
 講演会の前には5月からプレオープン中の埋蔵文化財センターにおいて古代食試食や火おこし、勾玉づくりなどの歴史体験ワークショップも行われ、参加者は古代の歴史に触れる充実した時間を過ごました。
 埋蔵文化財センターは今週末20日(土)、高瀬遺跡菖蒲まつりのオープニングにあわせて銘板除幕式やくす玉開披を行い本格オープンします。ぜひ足をお運びになり、古代の歴史を今に物語る文化遺跡群に触れてみてください。

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  • 最終更新日:2015年6月16日(火曜日) 09時30分
  • ID:2-3-12145-14486
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