石井富山県知事（中央）と田中市長（左）

　2月4日(土)、石井隆一富山県知事が利賀地域上百瀬地内の土砂災害箇所の現地視察のため南砺市を訪問。先月20日の災害発生状況の確認に続いて2回目となる今回の現地視察では､地滑り災害発生から3週間を経過した現地における災害対応状況や今後の対応について確認されました。

　富山県消防防災ヘリ｢とやま｣での上空からの土砂崩壊現場の確認からはじまった今回の現地視察では､｢めんめん館｣裏側で進む土砂滞留部上部からの仮排水作業に取り組む現場視察をはじめ､流出した土砂にセメントを加えて築き上げられた堤防の上に移動して､国交省の災害関連緊急砂防事業の採択を受けて取り組む予定の土留堤の概要について説明を受けた後､先月末に完成した迂回路を渡り､万が一土砂が百瀬川に到達した状況を想定して敷設される直系1m長さ100mにわたる暗渠3本の設置い取り組む現場をつぶさに見て回り､現場担当者や田中市長からの進捗状況や対応状況等についての説明に熱心に耳を傾けました。

　最後に利賀除雪機械格納庫前に移動して報道陣のインタビューに応じた石井知事､｢災害発生時から今回までに進められた対応状況について自身の目でしっかりと確認しておきたかった。ヘリによる上空からの視察では土砂崩落現場の様子がよく分かり､自然災害の怖さを思うとともに､しっかり万全の対策をとっていきたいと感じた。土砂崩落部からの排水作業や国交省の採択を受けて取り組む土留堤の設置､先日完成した迂回路にかわる仮設橋の掛け替え､道路対策などにも目途がつきつつあり､これで住民の皆さんにも少しは安心していただけるのではないかと思っている。国交省や農水省などの採択事業(2/3補助)や県単独事業も含めて大きな事業規模となるが､住民の皆さんの安全安心のためしっかりと取り組んでいけるよう最大限努力したい｣と災害対応状況や今後の展望についての思いを述べられました。

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