リノベーションスクール＠南砺ロゴ

　9月7日(月)、市の方針に基づく感染症対策を徹底した上で、福野市民センター２階講堂で、2020リノベーションスクール＠南砺の第１回事前講演会を開催しました。市内の若者を中心に、まちづくりに関心のある方々約70名が参加され、南砺市でまだ事例のない公民連携の手法について、講演を通して理解を深めました。

　講演会は、大阪府にある大東公民連携まちづくり事業株式会社代表取締役の入江智子氏による「公民連携でまちを変える　〜大東市の挑戦に学ぶ〜」と題した講演から始まりました。
　昭和40年代に建てられた市営住宅の跡地に、全国で初めてPPP(公民連携)手法を用いた借上げ公営住宅や、民間賃貸住宅の住宅棟、店舗・オフィス棟などの生活利便施設の整備を行う「morineki（もりねき）プロジェクト」の紹介では、「周辺の住民が喜ぶ市営住宅を作りたい」、「入居者から信頼される、まっとうな『大家』になりたい」、「地域のキーマンの声に応えたい」という強い思いを持って、岩手県紫波町のオガールでの研修で学んだ、テナントを決めてから建物の設計に入る方法や金融機関との向き合い方、周辺の賃貸住宅の家賃をけん引するような気概を持つなどの様々なノウハウを活かした事例を紹介。組織運営の段階ごとに「究極的に、これだけは絶対にやりたいこと」と「究極的に、これだけは絶対にやりたくないこと」を挙げて、そのための条件出しを行い、組織が持つ動機を関連付けることが大切だと述べられました。
　また、「大東ズンチャッチャ夜市の開催」、「ミニコミ誌の発行」、「定期的なランニング・ウォーキングイベントの開催」、「廃校となった校舎の利活用」、「基幹型地域包括支援センターの運営」など、大東公民連携まちづくり事業株式会社で取組んでいらっしゃる事業についても紹介。まちづくり事業と健康づくり事業を同時に行うことで、まちを元気にし、まちを使う人々も元気にすることが出来る。そして、まちづくり事業と健康づくり事業の重なる部分が「住民の居場所」となると説明されました。


　続いて行われたトークセッションでは、2020リノベーションスクール＠南砺のスクールマスターを担っていただく、都市計画家で、株式会社サルトコラボレイティブ代表取締役の加藤寛之氏を交えて、参加者からの質問に答えるかたちで進められました。morinekiプロジェクトでの店舗・オフィス棟に入居している2社が決まった経緯や、大東ズンチャッチャ夜市での「すっぴん女子」という少数派ターゲットの設定などについて質問があり、入江氏からは、市内外を問わずテナントの確保に奔走した当時の様子や、大東ズンチャッチャ夜市の開催を通して大東市を楽しむ「すっぴん女子」が増えてほしいとの思いを話されました。また、加藤氏からは、「すっぴん女子」の影響力を活かして、大東市のファンが増えてほしいことや、自分たちの地域をもう一度見つめ直してみることが、そのエリアの価値を上げることに繋がると説明。参加者からは、他にも様々な質問が出され、大東公民連携まちづくり事業株式会社の取組を通した、公民連携やリノベーションまちづくりについて理解を深めました。

　第１回事前講演会の開催と同時に、2020リノベーションスクール＠南砺の受講生募集をスタートしています。スクールでは、現在、福野地域で検討を進めている、まちづくり検討会議からの提言の実現に向けた３つのテーマを題材として、まちの未来につなげていく事業プランを作ります。
　受講生募集の期限は、10月12日(月)です。ご関心のある方はぜひ「関連リンク」をご覧ください。

　また、第２回事前講演会を10月5日(月)に開催いたしますので、ご参加ください。詳細については、「関連リンク」をご覧ください。

• 2020リノベーションスクール＠南砺_受講生募集フライヤー（PDF形式：2,169KB）

• 大東公民連携まちづくり事業株式会社（コーミン）
• 2020リノベーションスクール＠南砺　第２回事前講演会告知ホームページ
• 2020リノベーションスクール＠南砺　受講生募集ホームページ
• リリリリノベーション！ホームページ

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