グループ回想法の体験
2月2日(土)に南砺市役所福野庁舎で「第2回想い出ガイド養成講座」が開催されました。
この講座は「なんと住民マイスターの会」が企画・開催したもので、認知症予防や改善、高齢者の自尊心の向上などの効果が注目される「回想法」について、地域や家庭でも活用してもらおうと開いたものです。
参加者は回想法についての基礎的な知識を学んだほか、グループに分かれて実際に回想法を自分で体験しました。
この講座の模様は、2月11日(月・祝)の富山テレビ放送の夕方17時54分からのニュース番組でも放送の予定です。
昔の生活用具
昔懐かしいお菓子も回想法のツール
■「回想法」とは
アメリカの精神科医、ロバートバトラーにより提唱された心理療法で、高齢者が昔の体験や出来事を回想することを通じて、脳を活性化させ、気持ちを元気にするアプローチです。
昔の遊びや、暮らしなどについて語りあったり、昔の生活用具を実際に触ったり、古い写真を見たりして、昔のことを思い出して「懐かしい」という思いと共に元気がでる、というのは高齢者のみならず、多くの方が経験したことがあるのではないでしょうか?
■「なんと住民マイスターの会」とは
南砺市では地域医療再生の取り組みのひとつとして、平成21年度から「地域医療再生マイスター養成講座」を開催し、人材育成に取り組んでいます。講座の参加者は医師や看護師、介護職員などの専門職のほか、一般の住民の方もたくさん参加し、南砺市の医療・福祉の状況を学んだり、専門職の方との意見交換などを行っています。
このマイスター養成講座の修了生を中心に、「なんと住民マイスターの会」が誕生し、昨年は、市民の目線から医療・福祉を広く市民のみなさんにお知らせするためのパンフレット「地域包括医療・ケア 『なんとすこやか なんとあんしん』」を企画・編集し、発行しました。
また、パンフレット制作と平行して、「回想法・地域回想法」にも注目し、先進地域の北名古屋市の事例や、県内で取り組んでいる氷見市立博物館での取り組みについて学んだほか、昨年10月には同朋大学の下山先生を招聘して第1回の想い出ガイド養成講座をを開催し、今回、2回目の想い出ガイド養成講座の開催となりました。
医療課