本格撮影スタート!
6月3日(火)、県立南砺福野高校の巌浄閣で「NORIN TEN“農の神”と呼ばれた男 稲塚権次郎物語」の本格撮影がスタート。本日の撮影開始から15日(日)までの間、市内各所を中心に映画撮影が行われます。
大勢の報道陣が取材に訪れました
モニターチェックで笑顔を見せる稲塚監督
権次郎さんの高校生時代を演じる長村航希さん
稲塚監督の采配で着々と進む撮影
この日、巌浄閣で撮影されたのは、福野高校の前身である富山県立農学校で恩師の堀口先生から東京帝国大学進学を勧められるシーンと、堀口先生がダーウィンの「進化論」についての授業を行い、熱心に耳を傾けるシーン。いずれのシーンも権次郎さんが研究者の道を志す契機となる重要なシーンで、撮影初日ということもあり、現場には、ピンと張りつめたような緊張感が漂い、思わず暑さも忘れるほどでした。
また、進化論の授業シーンには、城端中学校野球部の皆さんがエキストラとして出演。スタッフによる血液型別の演技指導などで緊張もほぐれた様子で、明治末期の農学校にタイムスリップしたかのようなリアリティ溢れるシーンの撮影に協力しました。
4日(水)の午後には、権次郎さんの出身地である城端地域西明地内で、権次郎さんの遠戚関係にある稲塚秀孝監督と、権次郎さん役を演じる仲代達矢さん、松崎謙二さんらが西明神社で撮影成功と無事故を祈る祈願祭が行われ、6日(金)には、じょうはな座で映画「稲塚権次郎物語」南砺市ロケ発表会&交流会が行われ、映画「稲塚権次郎物語」を支える会の会員の皆さんをはじめ、地元住民の皆さんや映画スタッフの皆さんが交流を深める予定です。
「NORIN TEN“農の神”と呼ばれた男 稲塚権次郎物語」は、平成27年春に南砺市で先行上映、そして同年秋に全国公開される予定です。南砺が世界に誇る偉人の物語、どんな素敵な映画になるのか、本当に楽しみですね。
【稲塚権次郎さんについて】
城端地域西明の農家の長男として生まれた稲塚権次郎さんは、県立農学校(現在の福野高校)・東京帝国大農科大学農学実科を卒業し、農商務省に入省。稲と小麦の育種に輝かしい業績を上げます。昭和10年(1935年)に育成した「小麦農林10号」は、戦後アメリカに送られ、ノーマン・ボーローグ博士により改良され飛躍的な収穫量により、世界の食料危機を救う「緑の革命」を達成。そしてボーローグ博士は、ノーベル平和賞(1970年)を受賞しました。その後もボーローグ博士と権次郎さんの交流は続き、ボーローグ博士は何度も城端を訪問されました。
戦後、農林省を退官された稲塚権次郎さんは、故郷の城端に帰郷。村人とともに田んぼの圃場整備の先頭に立って活躍しました。
今回、日本の「農」を飛躍的に発展させる一翼を担った権次郎さんの生涯が、遠戚にあたる稲塚秀孝監督の手により映画化されます。
問い合わせ先 |
映画「稲塚権次郎物語」を支える会事務局(観光協会内) 電話番号 0763-62-1201 |
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南砺で暮らしません課