シンポジウムの様子
井波別院瑞泉寺で行われる太子伝会の最終日となる7月29日(日)、今年5月に「木彫刻のまち井波」の歴史・文化の魅力を伝えるストーリー≪宮大工の鑿(のみ)一丁から生まれた木彫刻美術館・井波≫が日本遺産に認定されたことを記念する「日本遺産井波の魅力と新しいまちづくり」と題したイベントが瑞泉寺周辺で開催されました。
日本遺産プロデューサーの生駒芳子さん
記念ライブ 山本恭司さんと林道美有紀さんの共演
井波彫刻ギターの演奏
ビバ・ビバクイズ回答者の皆さん
記念ステージ なんくるないちゃーの演奏
第1部前半に行われたシンポジウムのテーマは「日本遺産井波の魅力とイノベーション」。パネリストは日本遺産プロデューサーの生駒芳子さん、長谷川総一郎市文化財保護審議会長、田中市長。井波日本遺産推進協議会ワーキンググループの島田優平座長の進行で、日本遺産認定の構成文化財やストーリーを磨き上げ発信することの重要性について意見を発表されました。
生駒さんは有名ファッション誌の編集長として世界を飛び回っていた経験から、木彫刻に溢れる井波の街並みを、建築家ガウディの作品が残るバルセロナの街並みに例え「日本版ガウディ」であると評価すると同時に、まだダイヤの原石であり、これから磨き上げることで世界中の人々に伝わる本当に素晴らしいものになると仰っていました。田中市長は、保存と観光、どちらか一辺倒ではなく、バランスの良い持続可能な状態が次の世代に繋がっていくと指摘。長谷川会長は木彫刻キャンプの立ち上げに関わった経験から、益々、世界に点在する木彫刻が盛んな地域との繋がること、国際化、グローバル化の必要性を指摘されていました。
パネルディスカッションの内容については添付ファイルの議事録をご覧ください。
後半には過去に県内で放送させていたクイズ番組をモチーフに、日本遺産の構成文化財33項目を題材としたクイズ大会「日本遺産井波 ビバ・ビバクイズ」が行われました。
井波に伝わる馬・龍・獅子にまつわる伝説に共通するものを問う比較的簡単な問題から、構成文化財の一つである蚕堂の左右にある彫刻の動物の種類を問う難問まで幅広く出題され、全14問中8問に正解した井波彫刻協同組合チームと市商工会井波支部が仲良く同点で優勝。優勝した両チームには会場の瑞泉寺から寄贈された木彫刻メダルが授与されました。
シンポジウムに引き続き進行を務めた島田座長はまず地域の住民が地元について良く知るところから始めましょうと呼びかけていました。クイズの出題は井波出身のコスプレイヤーの桜哉さんが務めました。
記念イベントに先立ち瑞泉寺本堂前ではオープニングライブが行われ、日本を代表するハードロックバンドBOWWOWのリーダーでギタリストの山本恭司さんが熱い演奏を披露し、南砺の歌姫林道美有紀さんとの共演も行いました。
ライブ冒頭山本さんと林道さんの共演による「こきりこ」が披露されました。五箇山の歴史や豊かな自然を感じさせるゆったりとした雄大なギターの音色と二人が奏でるハーモニーに来場者たちは聴き入っていました。山本さんのオリジナル曲や、井波彫刻ギターの演奏も行われました。
第2部は瑞泉寺山門前の特設ステージで記念ステージが行われ、ベリーダンスや市商工会青年部有志による沖縄バンド「なんくるないちゃー」の演奏、林道美有紀さんの民謡ライブなどが行われ、来場者たちは模擬店のグルメを楽しみながらステージで行われる熱演に拍手を送っていました。
また、いなみ太子伝観光祭の2日目となった同日には、市商工会青年部によるダンボール迷路や大縁日、よさこいフェスティバル、恒例の氷の彫刻フェスティバルなどが行われ、大勢の人々が瑞泉寺周辺や八日町通り、本町通りを訪れ多彩なイベントを楽しんでいました。
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南砺で暮らしません課