新たに350uが拡張された茅場
平成30年10月27日(土)福光の山中にある遊部入会地において、遊部自治会主催による、合掌造り家屋の屋根葺き材料である「小茅」の植栽作業が行われました。
親子で植栽に挑戦
昨年設置された「夢100年絆の森」の看板
この事業は遊部自治会のみなさんが平成27年度からスタートさせたもので、入会地を有効活用し、市内における小茅の自給率向上に貢献するため、茅場の造成に取り組まれているものです。昨年度は茅場に「夢100年絆の森」と命名がなされ、現地には命名を記念した看板が設置されました。
開始4年目となった今回は、初年度から本事業に参加協力している北陸銀行のみなさんを含めた約80名が参加し、小茅に精通する富山県西部森林組合職員の指導の下、新たに約350株の茅株を植栽されました。
一般的に新たに植えた茅は、屋根材料として使用できるまで5年の成長期間が必要とされています。当地で初年度に植えた小茅は、大きいもので高さ2m程度まで達し、順調な成長を見せており、早くて来年秋に収穫され、その翌年の合掌造り家屋の葺替えに使用されます。
これまで地道に継続されてきた取組みが実を結ぶ、その日の到来が待ち望まれます。
文化・世界遺産課