南砺市(なんとし)

「小規模多機能自治の取り組みについて」が『広報なんと1月号』に掲載されました

新しい発想で考えてみよう!

各地域の取り組み内容や進捗状況をお知らせしていきます!

 市では平成31年4月からの小規模多機能自治スタートに向けて、準備を進めています。また、「みんなの住民自治創生セミナー」を開催し、各地区の皆さんが小規模多機能自治の手法を学んでいます。
 今回は、セミナーで取り上げられた、小さな農村の生き残りをかけた新たなまちづくりの事例として、「秋津野ガルテン」の取り組みをご紹介します。


上秋津地区の取り組みについて
 和歌山県田辺市の上秋津野地区は全国平均よりも早いスピードで人口減少が進んでいる地区です。どうすれば地方は生き残れるかと考え、平成6年に地域づくり塾「秋津野塾」を結成し、活発な村づくりへの取り組みとして、住民が主体となって各種イベントや行事を行ってきました。
 しかし、田辺市の農業を取り巻く環境はますます厳しく、主要産品である「梅」や「みかん」の農家戸数や販売額が減少する一方です。そこで、この課題に対して何をすべきかを「秋津野塾」で徹底的に考えた結果、これからはボランティアだけでは地域づくりは持続しないのではないか、経済活動に繋がらないと地域の農業を守ることはできないのではないかという考えにたどり着きました。

 まずは、住民から出資を募り、平成11年に農産物直売所「きてら」を、平成16年には農産物加工施設「俺ん家ジュース倶楽部」をオープンしました。どちらも少しずつ利益が出るようになり、後に法人化しました。

 平成20年には「秋津野ガルテン」をオープンしました。地域内外から出資を募り、「農業法人(株)秋津野」を設立し、旧小学校を活用し、農家レストラン「みかん畑」・お菓子体験工房「バレンシア畑」・宿泊棟などの営業を始めました。
 レストランでは、地域の主婦が調理し、地域でとれた野菜などを活用したビュッフェスタイルで食事を提供しています。開業前の試食会では、いつも食卓で食べている総菜ばかりで誰が食べにくるの?と批判されましたが、始めてみると平日は近所の人で賑わい、休日は観光客が訪れる場所となり、今では年4万人が利用する観光スポットとなっています。


新しい発想で考えてみよう!
 これらの取り組みを仕掛けたのは、元公民館長や元公民館主事の方々でした。これまでの公民館では出来なかった事や考えもつかなかった事も、出来るようになったのです。公民館を新しい形で活性化させる、その背景には「塾」で考え抜くという過程がありました。
 このように、「公民館」という枠を超え、今まで以上に有効活用し、より地域の人が利用しやすく、集まりやすい「拠点」にしていくという考え方は小規模多機能自治の手法と同じ考え方です。
 これまでの当たり前だった考え方を転換し、こんな事に使えば地域に求められる場所に生まれ変わるのではないか?と考え続けることこそが、持続可能な地域づくりに繋がるものと考えています。

関連書類

  • 広報なんと1月号(No.170)(PDF形式:725KB)

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