講師の錣山親方
9月23日(月・祝)、福野文化創造センターヘリオスで令和元年度なんとスポーツ講演会が開催され、錣山部屋師匠で元関脇寺尾の錣山矩幸(しころやま つねゆき)さんを講師に招き、「私の相撲人生」と題して講演をいただきました。大相撲9月場所千秋楽翌日の開催とあって、市内外の大勢の相撲ファンが興味深く耳を傾けました。
大勢の大相撲ファンが聴講
上着を脱いでの熱い講演の様子
笑いと拍手につつまれました
東京都出身の錣山さんは、井筒昭男親方(元関脇鶴ヶ嶺)の三男として生まれ、高校2年の夏場所千秋楽に母を亡くして大相撲入りを決意、母方の姓「寺尾」をシコ名にされました。1979年名古屋場所初土俵、1985年春場所新入幕、1989年春場所関脇に昇進。初土俵から1997年春場所まで1,359回連続出場(歴代5位)を記録し、2002年秋場所を最後に引退。殊勲賞3回、敢闘賞3回、技能賞1回、金星7個。引退後は年寄・錣山を襲名され、相撲界の明日を担う力士たちを指導しておられます。
講演会では、小学校時代いじめられていた自分が、中学になっていざケンカをしてみると圧倒的に自分が強く、その時が自分の最初の転換期だったこと、ケンカをして家に帰った時、力士で親方でもあった父親から「今度からケンカをするなら(周りを巻き込まず)ひとりで行け」と言われたことから、敬語しか使ったことのない鬼のイメージの父親に対して、「この人について行こう、この親父について行けば大丈夫」と父親に対する尊敬の気持ちが生まれたことなど、「今はこういうの(ケンカ)はダメですよ」と会場の笑いを取りながら話しておられました。
高校は相撲部のある安田学園に入学。新入部員7人の中で一番弱く、自分は「力士の血を受け継いでいる」「ここで投げちゃダメだ」と、親方が今も常に大事にしておられる、悔しい気持ちやみんなに支えてもらっている感謝の気持ちからくる『小さな負けん気』が生まれた時だったとおっしゃっていました。
角界入り後も、体重を増やすために苦労した下積み時代の話から、入幕後の元横綱千代の富士との思い出、当時大フィーバーの若貴兄弟の話など、往年の相撲ファンは大喜びでした。
講演会最後、会場からの質問コーナーでは、「富山県出身の朝乃山についてどう思いますか」の質問に、「2、3年のうちに大関に昇進するだろう。持っているものがすごい」との言葉に、会場は大いに沸き講演会は終了しました。
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南砺市体育協会 電話番号 0763-22-2299 |
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情報政策課