南砺市(なんとし)

「令和4年度 第1回獅子舞団体交流会」を開催しました!

市内獅子舞団体による意見交換会を開催しました。

「令和4年度 第1回獅子舞団体交流会」を開催しました!の画像
交流会の様子1

 5月28日(土)、南砺市役所にて「令和4年度第1回獅子舞団体交流会」を開催しました。市内の獅子舞実施地区14団体20名の方にご参加いただき、獅子舞に関する情報の共有や意見交換を行いました。
 交流会の冒頭には、「獅子舞衣装等メンテナンス講習」を行い、衣装の保管や修復の仕方について学びました。その後、4テーマ・4グループに分かれ、メンバーを入れ替えながらディスカッションをするワールドカフェ形式による意見交換を行いました。話し合いの概要は下記のとおりです。(詳しくは関連書類をご覧ください。)

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交流会の様子2

◆A.コロナ対策

 新型コロナウイルス感染拡大は獅子舞団体にも大きな影響を与え、多くの団体が2年間の祭礼中止や祭礼の規模縮小を余儀なくされました。今年度は感染対策をしたうえで祭礼を実施した団体が多く、「練習期間の短縮」「規模の縮小」「休憩時のオードブルをお弁当に変更」「当日の抗原検査」等、実際に行った感染対策について紹介されました。秋祭りの開催を迷っている団体にとって、これらの意見は今年度開催への後押しになったようです。また、コロナ対策を講じての祭礼の実施をきっかけに今後の祭礼のあり方を見直す団体も多く、「今までと違う祭礼のやり方でOK」「まずはやってみて次どうするのか考える」等の意見も見受けられました。

◆B.継承問題

 従来のルールや伝統にしたがって祭礼を継承することが厳しくなってきており、今までのやり方からスタイルを変える時代になったと感じる団体が多いようです。継承に危機を感じている団体の多くは「人手不足」が原因だと感じており、意見交換のなかでも「他町村から応援を呼ぶ」「女の子を参加させる」「祭礼の開催日を参加しやすい日に変更する」等の改善策があげられました。中には実際に「○年後に担い手が何人になる」という試算を行い、町内に危機感を持たせ、外部からの担い手を受け入れる環境を作られた団体もありました。また、「保育園でししまいごっこをする」などのユニークなアイディアも飛び出しました。

◆C.新規加入者の獲得

 「人手不足」解消のためのアイディアについて話し合われ、「笛に女性を参加させる」「子どもの加入から大人を巻き込む」「大学生に手伝ってもらう」等の意見が出ました。しかし、女性の参加については、「活動や衣装の問題からやりづらい・難しい」という意見や、「祭礼への参加は練習から来てもらう必要があり、外部からの参加は難しい」という意見もあり、受け入れに関して団体ごとに考えが異なっており、受け入れるにあたって様々な課題をクリアしなければならないと分かりました。また、「獅子舞以外の活動・イベントで雰囲気づくりを行う」という意見から、日々のコミュニケーションから祭礼に参加しやすい環境・人間関係をつくることも大切であると分かりました。

◆D.モチベーションの維持・向上

 コロナ禍で長期間にわたり獅子舞や集落行事が中止されたことにより、各団体で祭礼に対するモチベーションの低下がみられるようになりました。また、時代が移り変わり世代間の会話や価値観が変わってしまったことで、若者とのコミュニケーションの取り方が分からないという問題も発生しています。これに対して「青年団の年齢制限の見直し」「40〜50代の方々にOBと若者とのつなぎ役をしてもらう」「飲みに誘ったりBBQをしたりして、日々のつながりをつくる」等の意見が出ました。さらに、「獅子舞の会計をOPENにして町内みんなの問題として考える」「YouTubeなどのデジタルを活用して踊りを教えていく」などのアイディアも出ました。獅子舞の継続にあたり発生する様々な問題は、地域ぐるみで解決しなければならないということが分かりました。


 限りある時間でしたが、参加団体の皆様には熱い意見交換を行っていただき、参加後には、「いろいろな団体の話が聞けてとても参考になった。」「コロナ禍の祭礼の実施状況や情報が聞けて良かった」等の感想をいただきました。交流会を通して普段聞くことのできない他地域の現状やアイディアを知ることができ、自分たちの地域の課題を解決するためのヒントを得ることができる有意義な時間となったのではないかと感じます。参加してくださった獅子舞団体の皆様、ありがとうございました。

 これまでの獅子舞のあり方を見直し、持続可能な運営方法を模索するうえで、獅子舞団体同士の情報共有や意見交換は欠かせないものであるといえます。このような機会を提供できる獅子舞団体交流会は今後も継続して行い、交流会の枠組みを超えるつながりの創出を目指していきたいと思います。

 また、南砺市では令和5年度に「第2回南砺獅子舞共演会(仮)」の開催を予定しており、今年度は開催に向けての検討会を行います。共演会の企画段階から協力してくださる獅子舞に熱い想いのある方を募集しています。我こそは!と思う方は、下記問い合わせ先まで連絡をお願いいたします。

関連リンク

  • 南砺市文化芸術アーカイブズホームページ  (https://culture-archives.city.nanto.toyama.jp/)

関連書類

  • A.コロナ対策(PDF形式:236KB)
  • B.継承問題(PDF形式:264KB)
  • C.新規加入者の獲得(PDF形式:226KB)
  • D.モチベーションの維持・向上(PDF形式:415KB)

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