木彫りを通して世界をつなぐ 公開制作最終日に交流で深めたチームワークを披露
〜南砺市いなみ国際木彫刻キャンプ2015〜 11日目
![]() 10日間の交流で培ったチームワークを発揮 ![]() |
![]() 入れ代わり立ち代わりながらの見事な共同作業 ![]() |
![]() アイラさんの作品には「鶴」を描く来場者が続々と! ![]() |
作品公開制作が最終日を迎えた「南砺市いなみ国際木彫刻キャンプ2015」。10日間にわたって心血を注いだ作品が徐々に完成を迎え、ひとまず安堵の表情を浮かべる方から、時間いっぱいギリギリまで作品の制作に情熱を注ぐ方まで、個性溢れる招待作家のみなさん。完成した作品と一緒に写真を撮りたいというカメラマンや、作品のテーマや制作意図などを訊ねる愛好家のみなさんとの交流を深めていました。
オーストラリアから参加されているマーカス ロデリック タットンさんの作品「香る壷」は、大きな原木を壷の形にくり抜き、さらに壷の中をチェンソーなどでくり抜いた後、壷の表面に透かし彫りのような意匠を施すという手の込んだ作品。初日から今日に至るまで、休憩もそこそこに懸命の作業を進めてこられましたが、本日午後5時の公開制作終了期限に、間に合いそうにない状況でした。そんな中、午後4時を過ぎた頃から、誰ということもなく一人二人と招待作家のみなさんが自身の使い慣れた道具を持ち寄り、マーカスさんの制作現場に集結。入れ代わり立ち代わりマーカスさんの作業をサポートし、「木彫りを通して世界をつなぐ」のテーマを具現化したような状況になりました。各国の技が互いを助け合い、さらに高め合うという感動的な場面を大勢の来場者が優しく見守っていました。
また、会場である井波別院瑞泉寺側の配慮により太子伝会の期間中にだけ有料で特別拝観できる山門二階を招待作家のみなさんのために特別に公開。低い天井に大きく描かれた二体の天女像や精緻なつくりの仏像などを具に見学された招待作家のみなさんは、またとない貴重な機会に大満足の様子でした。
いよいよ残すところあと2日となったいなみ国際木彫刻キャンプ。明日明後日は本町通りにおいて国際クラフト市が行われるほか、明日29日(土)の午後6時からは閑乗寺公園にて「チルアウト・イン閑乗寺 祈り・炎の祭典」、明後日30日(日)の正午からは瑞泉寺山門前の交流広場において「世界の食文化交流」(食券200円、限定300食)が行われます。まだまだイベント盛り沢山ですので、是非ご来場ください。
問い合わせ先
名前 | 南砺市いなみ国際木彫刻キャンプ実行委員会事務局 |
---|---|
電話番号 | 0763-82-5885 |