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企画展 南砺の引札(ひきふだ) 

情報発信元:南砺市埋蔵文化財センター 0763-82-5050 
最終更新日時 2007年7月13日 11時00分 ID 3-4-226-3592
日時 2007年7月13日(金曜日)から2007年10月26日(金曜日)
会場 [井波地域]

企画展 はじまりました


福野すごろく引札別ウィンドウで開きます

南砺市立井波歴史民俗資料館 第123回企画展
「南砺の引札」(絵ビラ、暦、双六、見立番付、観光地図)
平成19年7月13日(金)〜9月9日(日)
※9月21日(金)〜10月26日(金)城端曳山会館移動展

 江戸・明治・大正の広告チラシを引札(ひきふだ)と呼びます。主に江戸で作られた造語ですが、文化年間以前は「札廻し」「安売り目録書き」「口上書」「書附」などと呼んでいたようです。千社札など「配る」ことを「引く」と言っていたらしく、それが文政年間になると「引札」という言葉に定着したようです(増田太次郎「引札絵びら風俗史」)。
 ただし、現在の新聞折込とは随分と違っています。開店大安売りまたは年末年始のごあいさつに配られたものであり、使い捨てにはもったいない、ちょっと高価な宣伝ビラであったようです。要するに今も行われている年末のカレンダーの前身といったほうが判り易いかもしれません。
 さて当企画展の展示品は、明治半ば〜大正〜昭和初期のものであり、南砺市内、旧福野・福光・城端・井波の4町を中心に集めてみました。引札は都市や町で発達するため、残っているのは「もったいない」の気持で、買い物をしたお婆さんやお爺さんが大事にしまって置いたものです。
 また恵比寿・大黒などの七福神、福助はもっとも多い図柄であり古典的で縁起のよいものでありました。獅子舞の時に読まれる祝儀口上のハナ紙との関連性も想いうかびます。時には軍服を着たり、札束を勘定したりいろんな仮装をして当事の流行や風情を伝えるユニークなデザインも多くあります。
 乗り物や店先、美人画や童女など飾ってきれい眺めて面白い一枚物です。忠臣蔵スゴロク・世界一周スゴロク・お店のスゴロク、はたまた運動会の競技、相撲の決まり手など実用的で捨てるに惜しい永く保存したい心憎いアイデアを凝らした引札もなかなかのものです。歌舞伎や役者、お馴染みの名場面を切り取った錦絵などのきれいな図柄も多くあります。一枚に込められた刷り物には客を引き寄せる一工夫も二工夫もあり、トンチのきいたセンスのよい傑作品ばかりです。
 特産品や人物の見立番付からは意外な発見や、なるほどとうなずかされる地域の特色が見えて来ます。また観光地図や道路地図からは今に至る名所の来歴、今は無くなったまぼろしの観光地など、様々な情報が盛りだくさんです。 


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