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「縄文の夜神楽」 ―八乙女の妖(あや)―滋澤雅人写真展

情報発信元:南砺市埋蔵文化財センター 0763-82-5050 
最終更新日時 2009年1月7日 17時19分 ID 3-4-226-5053
日時 2008年10月17日(金曜日)から2009年2月1日(日曜日)
会場 [井波地域]

好評により会期延長


縄文の夜神楽別ウィンドウで開きます

南砺市立井波歴史民俗資料館では平成21年2月1日まで
企画展「縄文の夜神楽 ―八乙女の妖(あや)―」 滋澤雅人写真展を開催中

展示趣意
古代日本文明の根本、縄文のたくましいイブキと 雄渾な文化を伝える、この激動の時代を生き抜く為に。変貌する大自然の渦の中、古来 日本人は豊かな自然の心と 精緻に「響く」高い精神でもて、世界まれに見る高度で 貴重な暮らしの文化を 創って参りました。この精神の源は、一万数千年前に端を発せる 縄文文明に存します。
長き縄文時代、その間 全く戦争は無く、我等の偉大な御先祖達は、
豊かな列島の大自然の中で、現代より 遥かに元気に たくましく生き、繊細かつ雄渾な文化を 創造して参りました。幾多の苦難があっても、皆の智慧と力を寄せ合い グッと豪快に乗り越えて行ける
太い「胆力」が、後の江戸時代まで、日本人ひとりひとりの中にシカと存在しておりました。
今日、地球環境は 激しく渦巻き変貌しており、現状 人類社会の
不遜な「破壊型」文明では 生き残れぬ事、皆々ひとりひとりが日々痛切に感じておる筈です。
今この時、いにしえの偉大な縄文文明「変幻自在な命の文明」が
シカと見直される時なのです。
そう、皆さんひとりひとりの中に於いて。我々の家族と子孫の為に。大自然の「ノリ」を体得した 御先祖達の智慧と胆力、そこから生まれる「イノチの美」を今こそ 学び知るべき時。
五千年前、深山で熟成された日本の古代根本精神を世界へ発信するのです。
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本企画は、燃え上がる水焔の如き 神秘的な光によりて甦る 超大型美術写真プリント(1.5m大!)を通じ、皆さんに 雄渾な太古のイブキを 楽しみ、
明日の暮らしを豊かに 生きる為のヒントを 得て頂ければと考え 企画致しました。
目白押しに並ぶ 「八百万(ヤホヨロヅ)の妖姿」は、御来場の方々を 溢れる「太古の妖気」に包み込みます。御覧あれませ!
平成20年 写真家 滋澤雅人
撮影協力
(長野県)井戸尻考古館 浅間縄文ミュージアム/諏訪市博物館 川上村文化センター/(山梨県)山梨県立考古博物館・山梨県埋蔵文化財センター・釈迦堂遺跡博物館 長坂郷土資料館・大泉歴史民俗資料館/(富山県)富山県埋蔵文化財センター/(千葉県)市立市川考古博物館/(群馬県)北橘歴史民俗資料館
(滋澤雅人プロフィール)
昭和33年、井波に生まれ10歳まで在住。父が東洋紡績に、母方の祖父は川田工業初代工場長。関西大学在学中に撮影スタッフとして広告業界に入り、以来写真家としての道一筋に打ち込む。神戸ポートアイランド、横浜みなとみらい博「松下館」、新日本製鉄パビリオンの展示映像撮影・照明。東京国際フォーラム東芝24面マルチ大型展示映像、「M-V 宇宙(そら)へ」文部省 宇宙科学研究所PR映画、横浜 新聞博物館メイン展示大型映像。中世の能面や巫女に関心を持ち、銀座・日本橋のギャラリー、パリJALギャラリーでの個展。2002年からは縄文土器の撮影を始め銀座コダックフォトサロン、浅間縄文ミュージアム、釈迦堂遺跡博物館などで縄文の夜神楽シリーズを展開。茅野市尖石縄文考古館(2008年7月21日から10月13日)
感想(山森記)
かがり火や囲炉裏など地上からの明かりによって、縄文土器に浮かび上がる顔に気づき、時間をかけて丁寧に撮影された写真は、現代人が忘れた「恐れ」や「息吹」を新鮮に感じさせられます。ポスター・チラシにも載せた朝日町境A遺跡の縄文土器、高瀬神社の巫女の撮影を新たに加え、甲信越の縄文王国の土器を写した「縄文の夜神楽」シリーズをさらに強化されました。我々はどこから来て、どこへ向かうのか。
日中の平坦な光では見えなかったものが、深い暗闇の中から照らし出されています。目前の判りやすい現実だけを信じるがあまりに見失ったもの。余計なものをすべて取り除き、真っ暗な無の世界から導き出されるもの。ありきたりの短絡的なものではなく、特殊な状況に置かれたときの感情や恐怖、畏敬の念、超自然的な精神、演出効果によって抑揚されるノリ。お化け、幽霊、天狗さま、霊魂、妖怪、怪獣など。
実像のないものは非科学的な迷信や呪いと捨て去った現代。肝試しのできる深い森やお化け屋敷のような廃屋、星明りのまばゆい暗闇、獣の足音や吹き荒び降りしきる雨雪風の中での孤独感、極限疲労からの開放感、死に物狂いの生。
自然との一体感や人間同志の心の触合い(近所付き合い)は、野性的な精神や感情によって呼び覚まされる。いま失くしてはならない力なのではないだろうか。


情報発信元


南砺市埋蔵文化財センター

電話番号 0763-82-5050
ファックス番号 0763-82-5050


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