得票数が全く同じだったら?!
例えばある選挙での開票の結果、候補者得票数が以下のとおりだったとします。
候補者 | 得票数 |
---|---|
北陸 一郎 | 50,000票 |
南砺 二郎 | 50,000票 |
なお、2人とも法定得票数以上の得票
なんと得票数が2人とも全く同じです。
定数は1人なので、2人とも仲良く当選というわけにはいきません。このような場合、どのようにして当選者を決めるのでしょうか?
得票数が同じである場合は、くじ引きで当選者を決めます。
公職選挙法第95条第2項には、このように記されています。
当選人を定めるに当り得票数が同じであるときは、選挙会において、選挙長がくじで定める。
つまり、上の例に挙げたような場合だと、くじ引きによって、当選者が決まるというわけです。特に、有権者の少ない自治体の議会議員選挙では、得票数が同じになるケースがまれにあるようです。
激しい選挙戦の決着は、候補者のツキで決まってしまうことがあるのです。
- (注意)ただし、法定得票数以上の候補者に限ります。
- (注意)参議院比例代表選挙については、公職選挙法第95条の3第3項において同様の規定があります。
- (注意)衆議院比例代表選挙については、得票数及び惜敗率が全く同じ候補者が複数いる場合は、くじ引きにより当選者を決定します(公職選挙法第95条の2第3項)。
ちなみに、くじ引きの方法って?
くじ引きの具体的な方法は、各選挙管理委員会で決めることになります。最も一般的な方法は、棒の先に数字が書いてある「棒くじ」を使い、数字が小さい棒くじを引いた候補者を当選者とする自治体が多いようです。
プラスα
このくじ引きによる方法は、昭和22年から採用されました。それまでは、得票数が同じで当選人が決められない場合は、年長者が当選することとされていました。
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