講演会の様子の写真

「輪島市の経験から学ぶ子どもの心を守る地域防災」の様子

11月16日(日曜日)に、災害時にこどもにかかわる方を対象に、「災害時における子どもにやさしい空間(CFS)準備設営研修」と、輪島市の子育て健康課長の中山和子氏を講師に招き、講演会「輪島市の経験から学ぶ子どもの心を守る地域防災」を実施しました。

CFS研修では、災害が起きた時に子どもたちが安心して過ごせる場所をつくることの重要性を学びました。グループワークを通じて、避難所における子どもたちの視点に立った居場所づくりや、心の安定を図るための具体的なアプローチについて深く掘り下げ、災害対応における子どもの視点の重要性を再認識しました。

輪島市の講演会では、能登半島地震で大変な経験をされた輪島市の職員のお話を聞き、災害時に実際どのようなことに困り、どのように対応していったのかを知ることができる、貴重な時間となりました。また、後半は南砺市政策参与の明橋大二氏、田中幹夫市長も交えたトークセッションを行い、南砺市での災害時のこどものこころのケアについて考えました。

この研修を通して、災害時にこどもたちが安心して過ごせるよう、私たち大人ができることを改めて確認できました。これからも、こどもたちの安全とこころの健康を守るため、地域全体で力を合わせて取り組んでまいります。

 

なお、当日いただいたアンケートの中からいくつか質問があり、講師の方より回答がありましたので掲載します。

・人材研修としては、良い研修だと思われるが、多くの地域づくり協議会のスタッフは災害時には忙しくて直接CFSに関われないのではないか。
→地域づくり協議会の方などは避難所が設置された際に運営全体を担当されることがあると思いますので、必ずしもCFSの設置・運営に直接関わるというよりは、そうした活動を理解・サポートいただく関りをいただければと思います。

・空間づくりが地域づくり協議会で対応できない点がある。CFSは災害があってから何時頃がめやすの始まりで、何時頃が終了なのか。
→上記の通り、CFSの設置・運営自体は地域づくり協議会の方というよりも地域の子ども支援関連団体や保護者有志、場合によっては外部支援団体などが実施主体になるかと思います。時期としては災害後、避難所などが設置された後できるだけ早く行い、学校や地域の子どもの居場所などが再開されるまでが一つの目安になります。状況によっては、災害時の子どもの居場所を平時の居場所に引き継ぐことも想定されます。実施時間については1日実施することもあれば、2時間など時間を区切って子どもたちが集まりやすい時間に合わせることもあります。

・取り組みは良いですが、対応のための費用はどこで説明されているのでしょうか。
→現状、災害時の子どもの居場所を設置する費用の補填は災害救助法などには明記がなく、各実施団体元からの費用になることが多いですが、能登半島地震の際はこども家庭庁より居場所の設置に関する費用補助が出されました。
https://www.bousai.go.jp/updates/r60101notojishin/pdf/tsuuchi_r60116_seirei.pdf
 

11月16日CFS研修チラシ

CFS研修チラシ

11月16日輪島市講演会チラシ

輪島市講演チラシ

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