稲塚監督と主演の松崎さんが興味深いお話を次々に披露

　6月14日(日)、映画「NORIN TEN〜稲塚権次郎物語」特別展を開催中のじょうはな織館において稲塚秀孝監督と映画で青・壮年期の権次郎役を演じた無名塾所属の俳優である松崎謙二さんによるスペシャルトークイベントが開催され、映画の熱心なファンや、映画「稲塚権次郎物語」を支える会の皆さんなど大勢の皆さんが映画の企画段階からタッグを組んできたお二人による貴重で興味深い撮影秘話に耳を傾けました。

　今作の企画段階で誰よりも先に松崎さんに映画の話をし、キャスティング段階からともに映画を作り上げてこられたお二人によるお話は、まさに映画さながらのドラマチックなエピソードばかり。昨年6月の本格撮影開始のさらに1年前に脚本が完成していない段階で撮影が開始されていたという驚きのエピソードをはじめ、人類史に残る偉業を成し遂げた実在の人物を演じるにあたってのプレッシャー、撮影に携わってくれた支える会の皆さんや見物に訪れる地元の方々の温かさの感じられるミラクルな現場だったという実感、権次郎さんの妻イト役を演じた野村真美さんの撮影に臨む真摯で率直な姿勢と初対面時のアクシデント、世界遺産相倉合掌造り集落での深夜にわたる撮影と素晴らしい月景色など、印象深いエピソードを次々と紹介。さらに今作が映画主演162本目となる仲代達矢さんとお二人との関わり、壮年期から晩年期に移り変わるシーンで効果的に挿入された美しい南砺の風景の数々と林道美有紀さんのアカペラによる「コキリコ」など、実に興味深いお話の数々に、参加された皆さんは大変充実した時間を過ごされた様子。質疑応答の時間も設けられ、本作に関するディープな質問や、大変感動したという率直で嬉しい感想、印象的な音楽に心打たれた方がサウンドトラックの発売を希望されるなど、来場者の皆さんと稲塚監督と松崎さんが映画への並々ならぬ愛情を共有されているように感じられる温かな雰囲気に会場が包まれていました。
　5月から始まった県内先行上映も、TOHOシネマズ高岡で6月19日(金)までという日程を残すのみとなりました。前売り券をお持ちの方はもちろん、見るたびに感動するポイントが増えると噂の傑作ですので「また見たい」と思われる方も是非、お誘い合わせのうえ劇場まで足をお運びください。ちなみに以降の上映予定は、9月19日(土)の東京有楽町「スバル座」で全国上映が開始されます。以降の全国上映スケジュールの詳細は今後決定されます。世界を救う大偉業を成し遂げた南砺が世界に誇る偉人の物語、映画を通じて権次郎さんの功績とともに南砺の風景の美しさなどを大勢の方々に見知っていただけると嬉しいですね。

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問い合わせ先	じょうはな織館 電話番号　0763-62-8880

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