あずまだち高瀬の詳細
住所 〒932-0257 南砺市北市128-4
電話番号 0763-82-5828
業務時間 午前9時から午後5時まで
休日 毎週火曜日、12月29日から1月3日まで
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世界に誇る散居の景観を発信!

白と茶色の外壁の母屋と納屋に分かれた木造2階建てのあずまだち高瀬を全体的に撮影した写真

母屋と納屋に分かれた木造2階建て

「あずまだち高瀬」は、アズマダチ家屋と美しい散居村の風景を後世に伝える施設です。

綺麗に整備された囲炉裏が部屋中央にある和室の広間を撮影した写真

広間

2階まで吹き抜けになっている広い玄関を撮影した写真

玄関

 砺波平野は、庄川と小矢部川からのかんがい用水に恵まれ、両河川が運ぶ土砂の堆積によって形成された扇状地です。一方、庄川は、大洪水でしばしば流路をかえる暴れ川であったため、江戸時代加賀藩が、扇頂部には「松川除」と呼ばれる堤を、また、庄川全体には堤防を築いてようやく河道が安定しました。
 この平野には、住居が点在する散居村と呼ばれる集落形態が広がっています。このような集落形態ができあがったのは、今から約400年前の中世末から近世初頭にかけてであり、砺波平野を開拓した人々は、庄川の洪水を避けるため、少し高いところを選んで住むようになりました。庄川の豊富な水は、扇状地形を利用して容易に引けたので、農作業がしやすいよう家の周囲を田んぼにしていきました。こうして、田んぼの中に家が点在する散居村の集落ができました。
 家が一軒一軒離れているため、冬の冷たい季節風を遮るものがありません。そこで、家屋を風雪から守り、また、夏の強い日差しを避けるため、家の周りに木を植え、大切に育てたのが屋敷林(カイニョ)です。屋敷林に囲まれた家屋には、大きな三角の妻面に太い梁と束、貫がます目に組まれ、その間が白壁となっている「アズマダチ」や「マエナガレ」と呼ばれる伝統的家屋が多くあります。このような伝統的家屋は、砺波平野の美しい散居景観の形成を担っています。
 「あずまだち高瀬」は、砺波市野村島の民家を一部移築・再現したもので、アズマダチ母屋と納屋に分かれた木造2階建ての家屋です。美しい散居村の風景を後世に伝え、農家の食生活や農機具の展示等、地域の歴史や文化を体験してもらおうと整備されました。農村の有する豊かな自然・伝統・文化等の多面的機能を再評価し、当時の農家では代表的な建物様式である「アズマダチ」や伝統的家屋の象徴でもある「枠の内」など、建物全体をみるだけでなく体験施設として活用できます。

  • 主な用途 各種会議、展示会、講座、講演会、調理実習対応可
  • 利用料金 見学無料(会議室などをご利用の際は、別途料金がかかります)
  • アクセス 北陸自動車道砺波ICより国道156号を井波方面へ20分

地図 (あずまだち高瀬)

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この記事に関するお問い合わせ先

文化・世界遺産課

住所:富山県南砺市荒木1550番地
電話番号:0763-23-2014
ファックス:0763-52-6349
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