社会実験のような小さいチャレンジがエリアの価値を上げていく

 福野地域ORACCHA構想の具現化に向けた事業計画案策定業務では、旧富山紡績工場跡地の利活用を具体的な内容にするため、若い世代を中心としたワークショップや民間事業者に向けた調査のほか、地域のニーズを叶える拠点づくりについて地域の機運醸成を目的に複数回の啓発講演会が開催されます。

 5月24日(火曜日)夜に福野体育館会議室にて、建築家で株式会社ワークヴィジョンズ代表取締役の西村 浩氏を講師にお迎えして、啓発講演会が開催されました。

 講演会には、ワークショップの参加者を中心に13人が参加。
 講演会の冒頭、「『空き』はポテンシャルである」と語った西村氏は、自身の出身地の佐賀市呉服元町で11年続く、子どもとお母さんの居場所づくりを目指す「わいわいコンテナ」の事業を始め、長野県佐久市、新潟県糸魚川市、岩手県盛岡市で西村氏が携わった取り組みの事例を紹介。

 小さく始めて、小さなチャレンジを確かめながら、また、その過程で丁寧に考えたり選択したりしながら事業を行う「社会実験」のような進め方が成功に結び付く。「前よりもちょっと良いよね」と少しの変化を積み重ねていくことが持続するポイントであり、そのエリアの価値向上や魅力の伝播につながる。「欲しい」ではなく「やる」という覚悟を持った当事者がまちづくりには必要である、ということを説明されました。

 西村氏は、まちづくりには、5年後の未来を妄想する「妄想力」、持続可能な仕組みをつくる「構成力」、覚悟と責任を持って実行する「実行力」と「仲間」が必要であり、これら3つの力に加えて「チャレンジする勇気と覚悟」を持って取り組むことが必要であると、講演を締めくくりました。

 参加者との質疑応答の中で、西村氏は自身の苦い経験を伝えながらも、まちづくりには「あそこで自分たちの暮らしを作ろう」という人が必要であると参加者にエールを送っていました。

 次回の啓発講演会では、入江智子氏を講師にお話していただく予定です。

次回の啓発講演会

  •  日時:7月11日(月曜日)19時30分開会、21時閉会予定
  •  場所:福野体育館 会議室
  •  講師:入江智子氏(株式会社コーミン代表取締役、元大阪府大東市職員)

(注意)詳細が決まりましたら、こちらのホームページでお知らせします。

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